京都の古本屋・本屋・書店・学校、世界文庫。店主、古賀鈴鳴。

音楽が友達。

きょうも新しい1日。



「 世界文庫 」の古賀鈴鳴は、“ 音楽 ”のデザイン、アートワークのしごとを依頼されることも、多いのです。

今まで、いろいろなアーティストの作品にたずさわらせていただいてきました。

くるり、曽我部恵一さん、遠藤賢司さん、ウラニーノ、東京カランコロン ……

自分が思う、“ 音楽 ” が好きな・・・才能のある音楽家の方たちに、「 あなたはほんとに音楽に対して愛がありますね 」と言われてきたことが、自分の誇りというか、自信であり。

シングルや、アルバムのジャケットを手がける時は、自分もそのバンドやミュージシャンの。メンバーだと思って作ってきました。

音楽のしごとは、今も、どの作品を見ても、悔いはありません。

自分が関わらせていただいたものは、全部、名盤と思います。( 嘘だと思うひとは、聴いてみてください )



今も、依頼されているあるバンドのアルバムのしごとがあるのですが、朝起きて目が覚めた瞬間から、頭の中で、その音がずっと鳴り続けています。

寝ている時も、夢の中でも、鳴っていたりします。

ある種のノイローゼみたいなものですが、なにも、聴き逃したくないなと思っています。



自分は、音楽のしごとをする時、入り込みすぎてるな、と自分でも思います。

それは、とても、幸せなことだなといつも思います。



地方都市の、駅前に1軒、小さなレコードショップしかなくて、自分の好きなバンドの新譜の発売日前日は、早く聴きたくて、学校を早退して、レコードショップの前で、入荷するのをずっとまちぶせしていたような、ロック少年でした。( もちろん、予約済み )

届いたら、奪うように買って、すぐに駅前のマックで、ビニールを破いて、中の歌詞カードやジャケットもなめるように眺めて、いい歌詞だったら、その時点で 泣いたりして、もう、その音楽が世界を変えてくれると完全に信じこんでいたので、家のCDプレイヤーに入れるまで、ドキドキしながら自転車をこいで帰って いました。

音楽が友達だったので。

今もそんなひとがいるのかわかりませんが、そのようなひとがいることを想像しながら、音楽のジャケットをデザインしています。


今も、音楽が友達です。



( 画像は、ロック少年の頃によく聴いていた1枚。今でもよく聴きます。佐久間正英さんのプロデュース作品 )