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◎コトブキ エリナ
/ Kotobuki Erina
( 整服師 )
捨てるに捨てられない、気に入っているのに似合わない、思い出の衣服などを。手仕事で直し、整えて、日常で使えるようにします。物を大切にする事で、エコや環境についても考える活動をしています。京都在住。2児の母です。
私は、自分の夢や、やりたい事がずっとはっきりしないな・・・という気持ちをどこか抱えたまま、結婚して、主婦業をしながら、日々を過ごしていました。
そんな折、子供を授かった事もあり。
「 自分の為とかじゃなく、この子たちの未来につながるような。環境のことや、安全な食の事を、社会のみんなにもきちんと知ってもらえるような活動がしたい!」と、思うに至りました。
でも、そもそも、普通に主婦だし、そのような思いを、誰かに話しても共感してはもらえないような気がしていました。
どうしたらいいかわからない、具体的に動けない・・・と、思っていたところに、「 世界文庫アカデミー 」( 以降、セカアカ )の存在を知りました。
WEBサイトを読むと、「 どんな夢でもいいですよ 」と書いてありました。
これだ ! と思いました。
最初の、古賀鈴鳴校長との面談時には、2人目の子供を妊娠中で、パンパンの大きなお腹で。
私の精神状態的には、慌ただしかったのですが。親身にお話も聞いていただき、良いアドバイスもいただいて、「 今しかない! 」と思い、入学しました。
すぐに、授業での私の発言を聞いていた、クラスメイトから「 デザインは気に入ってるけど似合わない服があって、なんとかならない? 」と相談されました。
私は、元々はパタンナーの仕事をずっとしていたので、それを知って、声をかけてくれたのです。
要望を聞いて直してあげると、「 すごく良くなった! 私の体に合う、服の整体師・・・コトブキさんは、さしずめ、整服師だよね 」と、言われて。
その後、直した服の写真を SNS に載せてたら、セカアカの他の同級生の方たちからも、続々とお願いされるようになりました。
それまでは、自分と家族の為だけに、洋服のお直しをしていたんですが、そのように、みんなに私の特技を受け入れられた事が、すごく嬉しかったんです。
後から、クラスメイトたちにも言われたのですが。実は、そのお直し自体が、モノを大事にする事になっているので、私がやりたいと思っていた、エコな活動にもうなっているじゃないか ! と、気付かされました。
仕事を辞めて主婦になってからは、お直しも半ば趣味のようなものだったので、それが、他人の役に立つどころか、それでお金をいただけるとかも、全然思ってなかったんですね。
私の現在の活動、「 整服師 」は。
セカアカの仲間が名付けてくれて、仲間が自分にとって無理なくできるその活動をやるといい、と、教えてくれたんですよね。
最初の面談時には、「 世界がこのままではまずいですよね? 未来の子供たちのためにもそれをどうにかしていかないと・・・ 」とか、私が思いつめた感じで延々と言っていたら。
黙って聞いてくれていた、古賀校長はいたって冷静に。「 それはわかります。が、叶えたい事にしては壮大すぎますね。あなたひとり、もがいていてもしようがないことですよね? 」と。
もっと、自分が無理なくできる身近なとこから、まずはしていきましょうか、例えば、自宅で小さな、刺繍のワークショップを開くとか・・・と。現実的にできそうな事を言ってくださってたんです。
その後の授業の中でも、講師の先生方も「 好きなことじゃないと、つづかないですよ 」「 自分ができることからしましょう 」等とおっしゃられていて。
自分の活動が、少しずつ具現化してきた時に。
言われていたことが、すとんと腑に落ちてきた感じでした。
私は西陣織りの元工場を、良い感じにリノべーションした京都の町家に家族と住んでるので。家という場を活かして、在学中に、実際にワークショップやエコについてのお話会等も何度か開催できました。
最初は、おそるおそる企画し、SNS でお知らせしてみると、セカアカの人たちが集まってくれたんです。
イヴェントを企画し「 自分で発信してみる 」という事も、全く初めての経験でした。
この1年、ほんとにセカアカのみんながいてくれたので実現した事がたくさんありました。
家でのワークショップや、他のセカアカ生のイヴェントに参加する時は、うちの小さい子供たちも一緒でしたが。
ママとしての私も、個人としての私も、両方を自然に受け入れてくれる、やさしい方たちばかりでした。
クラスメイトが愛しく思えてきて。まだ数回しか接したことがなかった、最初の段階から、不思議とすごく近い存在に感じる事ができたんですね。
コロナ禍で、セカアカ第3期は、いち早くオンラインでの授業も多くなりましたが、生後間もない子供がいる私の身にはかえってものすごく助かりました。
授業は・・・毎回本当に感動的で。
こんな考え方が、こんな価値観が・・・と思え、「 人生の宝物 」になったような事が、沢山学べました。
次の4期生の入学を、もし迷っている方がいるなら。入学した方が絶対いいよ、と言えます。
3期の時に入るのを、最初迷っていた自分には今「 よく決断した!えらい!! 」と、言いたいからです。
子供がいたので、家族や夫にも色々手助けしてもらい、申しわけなくも思いましたが、卒業する時には、今の私の姿をみて「 行って良かったね 」と、言ってもらえたんです。
人生の価値観、考え方が、いい方向に変わると思います。
そしてそれは、自分の子供たちにも伝わっていくんじゃないかな、と思っています。
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◎テラニシ・シュウヘイ / Teranishi Shuhei
( 「 喫茶結社 」主宰 )
実店舗を目指し、現在は、京都で様々な場所を借りてポップアップ喫茶を展開・活動しています。
「 どんな言葉よりも誰かが淹れる一杯が必要な夜に 」暗躍する喫茶店、喫茶結社です。
私は、将来は、自分の喫茶店をつくりたいなと考えていまして。
東京で働きながら、1年ほど、個人での活動「 喫茶結社 」をしていました。
セカアカのことは、Twitterで知っていて、第1期の最初から興味があったんです。
ちょうど、自分の「 喫茶結社 」を、今後どのように展開していくか? 模索していた時期でもあり、新しい刺激と、同じような志を持つ仲間に出会えたらいいなと思い、3期生の募集のタイミングで入学を決意しました。
古賀校長との最初の面談時に「 ひとりで、お客さんと会話を楽しむような店をやるのなら、東京ではなく京都で喫茶店をするのもいいと思いますよ 」という助言もあって。
セカアカ入学とともに、勢いで、東京から京都へと移住していました !
セカアカに通う中でいただいた、大切な言葉を挙げていけば、キリがありません。
なかでも、特に印象的な言葉があります。
「 ALL YOURS 」の、木村まさし先生の授業での「 自分がやりたいことのなかで、相手が喜んでくれることをする 」。
顔の見える相手を、自分のやりたいことで喜ばせることが大切なのだと・・・
ハッ ! と、気付かされました。
今でも「 喫茶結社 」の活動の中で迷った時には、この言葉に立ち返っています。
私の通っていた、第3期は、コロナ禍ということもあり、授業の日以外にも、セカアカのクラスメイトたちとの「 ZOOMお茶会 」( オンラインでのお茶会 )をたくさんしたことも、思い出に残っています。
毎週のように、生徒の誰かがホストを務め、テーマを決めて、参加したい人が参加するという、ゆるいオンラインの座談会です。
お互いの好きなものの話や、授業のふりかえりや、宿題の話などを語らう時間は、長く外出できなかった時期でも、気分を明るくしてくれました。
多くのクラスメイトとゆっくり時間をかけて、楽しく笑いながら、深く話せたことは、第3期生の、オンラインならではの恩恵だったと思っています。
コロナ感染対策など難しい点はありつつも、たくさんのことを工夫しながらポップアップ喫茶店や、オンラインマルシェなどのイヴェントも、セカアカで出会った仲間たちと企画してきました。
どのイヴェントもセカアカの皆さんが遊びに来てくれたり、手伝ってくれたり、協力や、助けがあったからこそ、やりきることができたと思います。
セカアカでの1年の時間は、予想をはるかに超えて刺激的でした !
私はやりたいことがあって、けれどもどうしたらわからず迷走していましたが、先生方には沢山のヒントを頂き、同級生たちには何度も背中を押してもらいました。
時には悩むこともありましたが、今では京都に来たことは間違いではなかった、と確信しています。
もし、私と同じような悩みを抱えている方が今いたら、とりあず動いてみるのもおすすめです。
たとえ最初は勢いだけでも、セカアカで背中を押してもらって。
もっともっと加速させてくれる人たちに出会えるかもしれませんよ。
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◎倪 筱涵 ( ゲイ ショウカン ) / Hsiao Han Ni
( 日本と台湾の架け橋・22 )
関西在住8年目の台湾人。
ものづくり・職人大好き。日本と台湾の架け橋になるのを目指している。
私は、台湾で、大学生の頃からプロダクトデザインをずっとやってきていて。
大学院で京都に留学しました。卒業後もそういう、デザインの領域の京都の職場で働いていたのですが。
セカアカに出会う前の頃。三年勤めていた仕事は、次第につまらなくなってきていました。
副業か、新しい働き方か、を模索しているときに、関西でデザインに関わる授業や講座があるかも調べていて。
仕事の関係で活版印刷の工場で出会った方が、ちょうどセカアカの2期生の方だったので、この学校のことを教えてくれました。
それで、セカアカを知り。話を聞いたり調べたりしているうちに、通おう ! と、思いました。
「 自分一人でもなにかできるのか? 」というのを、セカアカに通う間に形にしたいと・・・目標にしました。
授業で、先生たちが出された宿題などをひとつひとつこなしていくうちに、少しずつやりたいことが自分の中で整理できていきました。
自分にしかできないこととは、やはり、「 日本と台湾をつなげていきたいこと 」です。
最終的には、イヴェントなどのプロデュースするのが目標なのですが、いまできることから試そうと、セカアカでは、得意なイラストでのコミュニケーションを始めました。
「 夏レシピ 」として、台湾の夏によく食べるデザートを、台湾のお店も紹介しつつ、自分で作れるようにレシピもつけたイラストのハガキを作りました。
「 セカアカ空想雑貨店 」の授業で、クラスメイトに、イラストで台湾のことを紹介することができました。
そのあと、フリーペーパーの授業でも「 22’s eyes さんちでつながる日本と台湾 」として、日本と台湾の提灯職人の紹介をしました。
自分ならではのコンテンツができ、これらの授業がきっかけで、やっぱりこれからも、日本と台湾をつなげることを続けていきたいな、と自信がつき始めました。
見てくれていたセカアカの先生の推薦で、デザイン雑誌の「 +DESIGNING 」に、私のイラストの紹介記事を大きく載せていただけたりもしました。
ひとつひとつの授業で、先生たちの一人一人の人生、成功の裏にあることを聞けたのは貴重な機会でした。
そして、私の宿題に対しても、丁寧なコメントもいただけました。
岸本千佳先生の京都の町屋のリニューアル案を具体的に考える宿題や、「 オールユアーズ 」の木村まさし先生のクラウドファンディングの宿題などで、少しずつ自分がやりたいことの精度も高まってきました。
中川正子先生の授業の時には、たくさんの心に残るアドバイスをいただきました。
「やりたいではなく、やります 」、「 日本人に合わせる必要ない、自分のままでよい 」、「 付き合いが大切、ポジティブな友達はどんどん引っ張っていってくれるから 」等々。
これから、フルスイングでやります。
ものづくりの仕事もしているから、「 ミナ ペルホネン 」 の皆川明先生の授業も、とても響きました。
ブランドをゼロから立ち上げる内容をリアルに聞けて、「 苦手だからこそ長く続けられる 」、ものづくりに対する熱量がとても伝わりました。
1年間のセカアカでの時間で、自分のやりたいことをちゃんと整理できました。
そして、卒業の頃にちょうど、自分のやりたい仕事にも転職ができたのです !
これからも、どんどん宿題にも書いていた、私の夢を実現していきたいです。
人生って、いろいろな選択肢、交差点があって。
ちょうど交差点にいたときに、私は、「 世界文庫アカデミー 」と出会えました。
人生に迷っている人や、いまの自分を変えてみたい人に、おすすめの学校です。
講師陣だけではなく、同じ熱量持っているクラスメイトがいるのは、新しいことを始めようと思った時に、力になるし、これからの人生の宝物になります。
新しい出会いを、自分で作っていってください。
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★世界文庫アカデミー、次の第4期の生徒募集期間は、2021 年 10 月 27 日(水)~ 1 月 11 日(火)です。詳細は、右の【 学校紹介 】のページから。