志村ふくみさんの織物。
きょうも新しい1日。
少し前のことになりますが。
5月の頭くらいに、京都の細見美術館に、志村ふくみ 志村洋子 作品展「 しむらの色 KYOTO 」を観に行ってきました。
写真は、会場で購入しました図録です。
志村ふくみさんの著書などは、「 世界文庫 」でも扱っていますし、もう随分昔に、読んでいたのでしたが。
それは、本、ことばに興味があって読んでいました。
作品、織物の実物・実態を、まとまった点数、見る機会は初めてでした。
衝撃を受けました。
服、織物を見て、うれしい気持ちになったり、かっこいいデザイン、よくできてるなと感心したりすることは、今までもありますが。
感動して泣く、ということは、生まれて、初めての経験でした。
そのしごとからは。しずかだけれど、激しいものを浴びるようでした。
よほど凝らしていないと、見逃してしまうような。
深い、深い、深いところにある、こころの闇や微かな光が、丹念に、折り( 織り )重なって詩に紡がれている。
1本、1本の、糸の折りが、祈りそのものになって、衣服のかたちをまとっているように感じました。
・・・などと、書いていても、ことばでは、とおく。とても、近づけないようなものでした。
帰りに、鴨川の水の反射など眺めながら。きょうはすごいものを見てしまった、よかった、と思いました。