京都の古本屋・本屋・書店、世界文庫。 店主、古賀鈴鳴。

初めての詩集。

きょうも新しい1日。

この間の日曜日も、たくさんお客さまが来てくださりました。

オープン時間の前から外で待っていてくださった方がいたので、「 まだ準備があって、10分くらい経たないと、オープンしないのですが、鞍馬口通りの方とかへ行かれると、いろいろおもしろいお店ありますよ 」と、寒いのでお待たせするの、申し訳ないなあと思ったのですが、「 大丈夫です。待ってます 」とのこと。

女子高生のお客さま。
オープンして、店内に入っていただいても、なかなか、本を手にとられないなあと、思っていたのですが。
どうぞ手にとって見て下さいね。と、言うと、おそるおそる。

古書店に入るのが生まれて初めてで、すごく、緊張していたそうです。

いろんな本を読んでみたいけど、まず、どういうものから読んでいっていいのかわからなくて・・・とのこと。

確かに、どういう本が、そのひとに興味ありそうでおもしろいかなんて誰も教えてくれないですよね。

自分も学生の時は、誰も本のことを聞くひとはいませんでしたので、兎に角、手当たり次第に、表紙とタイトルの感じ、造本、オビ文などで、手にとって読んでいました。
好きな作家が見つかると、そのひとが影響を受けたであろう、作家や、同時代の近しいとされている作家なども読んでいってみたり。
その辺は、好きなバンドから、音楽のルーツを辿っていくのとまったく同じですよね。

おすすめした本や、気になられた本を何冊か買っていかれました。
詩集を買うのも初めてです、と、詩の本も買われていかれました。

うれしそうに、帰っていかれたのでよかったです。
ういういしい感じがきれいで、こちらもうれしくなりました。

そういえば、自分も、高校1年の時に、初めて詩集というものを買いました。
それは、アルチュール・ランボーというひとのだったのですが、いまだに、読んでもよくわからないですね。笑。
ゴダールの映画のことを調べていた関連で、買ったのだと思います。

高校生のお客さまにも、自分の読書体験から言うと、「 背伸びして読む 」のがいいんじゃないでしょうか、と言ったのです。
ぜんぜんわからなくても、兎に角、投げ出さずに読む。
ぼゃーっとしていた景色が、だんだん、少し、おもしろいような気がしてくる。
そのうちに、ピントもフォーカスも合ってくる。

当店は、いろいろなお客さまに来ていただきたいので、多様な本を並べています。

といっても、厳選して、1冊1冊が見えてくる範囲をこころがけていて。
そんなに、たくさんの量は並べないようにしています。
ごちゃごちゃしていると、1冊1冊が埋没してしまって、それは、自分の思う、よいやり方ではないように思うからです。

それでも。いろんな古本屋さんなどにも通ってらっしゃる読書家の方( もしくはプロ )のお客さまにも、満足していただきたいとも思っているので、いつもバランスに気をつかっています。

自分がこどもの頃から、地味に、たんたんと、もくもくと、ただただ続けていた、さまざまな読書体験の集積が、「 世界文庫 」の白い空間に、ふわふわと漂っているようにも思えます。

おもしろいのです。