世界文庫アカデミー
 

Special issue 12
卒業した、第2期生の感想 その 1 土田 葵 / なかつかしほ / 松井 夏美

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◎土田 葵 / Tuchida Aoi
( おやつ aoi 主宰 )

2019年5月に、京都紫竹エリアに、工房とお店をオープンしました。
自分で育てた食材もとりいれた、むかしなつかしい三時のおやつをつくっています。


※京都・紫竹にオープンしたお店「 おやつaoi 」店内にて撮影。世界文庫からも近くなんですよ。

※京都・紫竹にオープンしたお店「 おやつaoi 」店内にて撮影。世界文庫からも近くなんですよ。



「 世界文庫アカデミー 」( 以下 セカアカ )には。「 自分の和菓子ブランド 」をもちたいと思って、入学しました。
強い気持ちがあったものの、具体的なビジョンが、その時は、はっきりとしていなかったので。
セカアカに通っていく中で決めていきたいという思いと、そこで出会うであろう仲間たちと、イヴェントやデザインを考えていけたら、と思ってました。

そして、すぐに。好きなことを「 すき!」とはっきりと、目を合わせて話せる仲間に、セカアカの教室で、出会えました。
学生時代や、社会人生活で出会った人たちとは違い、内容はちがえど「 やりたい ! 」エネルギーを持っている人達だということ。
それは共に過ごす時間に関係なく、最初から、スッと理解し合えるという、とても不思議な感覚でした。
「 パッケージデザインとか誰かにお願いできたら・・・ 」と、ぼやっと描いていた願いが、同じクラスメイトのイラストレーターの方に、描いてもらえることになったのも、入学してすぐのこと。
今では、私のお店づくりの相談にものってもらっています。

そして、どんどんいろんなことが、いい具合に動いていき。
セカアカ入学から1年を待たずして、自分のお店が開店できて、始められました。
講師の御菓子丸先生との繋がりで、今のお店の物件も決まり、お店のオープン前の慌ただしいときには、( まさしく )そっと手を差し伸べてくれた仲間たちに手伝ってもらって、助けられました。

「 サイゼリヤ 」で、セカアカの仲間たちと打ち合わせしていて。
「 いつかめっちゃいいお店とかで打ち合わせしたいねぇ 」なんて言いながらも、これからも「 サイゼリヤ 」に通ってる姿を想像したりして。( それも私の楽しみな未来なのです )
そのときに、だれかと何か作業することは、お互いのエネルギーに繋がるのかな? と、気づいたのです。
好きなことを「 好き 」って、言い続けられたこと。
仲間の「 好きエネルギー 」を感じれたことは、自然に自分をポジティブにさせてくれたように思います。

これからの私の目標は。ひとりでも多くの人に「 今日のおやつは、aoi さんのとこのにしよか 」と、日常のおやつの選択肢にいれてもらえることです。

次の3期生を考えているみなさんには、まず、モヤモヤ迷っているなら、「 やる 」選択をおすすめします。
「 何がしたいかわかならないけど、やりたい 」モヤモヤは、ほっとくとむくむくと育ちます。
セカアカで「 自分から動くこと 」を学んでいるうちに、それは小さくなっていきますよ。
そのモヤモヤが無くなる頃に「 自分のやりたいこと 」が、ハッキリと残ってくると思います。

※私のつくっているおやつ「 ネコ最中 」です。セカアカでも、たくさんの出店の機会をいただきました。

※私のつくっているおやつ「 ネコ最中 」です。セカアカでも、たくさんの出店の機会をいただきました。



※おやつのパッケージは、クラスメイトがデザインしてくれました。セカアカでは、様々なコラボもしています。

※おやつのパッケージは、クラスメイトがデザインしてくれました。セカアカでは、様々なコラボもしています。



※雑誌「 SAVVY 」をはじめ、セカアカの在学中にもたくさん掲載していただきました。こちらは、初の表紙。感動。

※雑誌「 SAVVY 」をはじめ、セカアカの在学中にもたくさん掲載していただきました。こちらは、初の表紙。感動。




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◎なかつかしほ / Nakatsuka Shiho
( 「 星の本屋 」店主、助産師 )

京都の北部、京丹後に移住して、心がこめられた「 本 」と「 ママに文化を 」をコンセプトとした、みんなが集える本屋を、2020年に、オープン予定です。2階はママと赤ちゃんがのんびりできる場所に。

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セカアカで、まず、嬉しかったのは。
「 やりたい事や夢はそれぞれ違うけれど、夢を語れる場がある 」ということです。
そして、「 そんなの無理だよー! 」と、言うのではなく。
「 おもしろそう!やってみようよ! 」と、みんなが肯定してくれたことでした。

私は、助産師として働く中で。
悩んでいる女性が、世の中には、あまりに多い事をしりました。
「 妊娠・出産・赤ちゃん 」という。一見幸せそうな環境にいる人でも、自己否定や、他者依存が強く、とても生きづらそうな方たちにたくさん会い、その状況をどうにか変えられないものか・・・と、考えていました。
産院からのフォローはありますが、微力だなぁ、と、感じることもしばしばでした。
そういう私自身も、自己肯定感が低く、「 どうせ、私なんて、、 」と、思っていた時もありました。
そんな時に、私のこころを軽くしてくれたのが、服部みれいさんの書かれた本「 なにかいいこと 」でした。

本という媒体を通して、いろんな人がもっと幸せに生きられたらと、その頃から考えるようになり。本屋をやりたいなぁと、思い始めていました。しかし、病院勤務しかした事がないので、経営などズブの素人、まったくわかりません。
「 本屋の本 」を読み漁ってはいましたが、どう動けばいいのか? も、まったく不明でした。
そんな時に、「 夢の学校 はじまります 」という言葉が目に入り。
「 世界文庫アカデミー 」という、本屋さんが舞台の学校の存在を知りました。

ちょうど、世の中の、これまで一般的とされているような働き方についても、疑問視してた時だったので。
セカアカの理念には、共感しました。
そして、本屋になるという私の夢を実現させるためには、このタイミングではないか、と思い入学しました。
また、講師の方が私の好きな方ばかりで、お会いできるなんて・・・最高のチャンス!という思いもありました。

古賀鈴鳴校長をはじめ、講師の方々は、その世界では有名な方ばかりですが、授業では生徒一人一人に丁寧に対話をしてくださいました。
自分の夢や、やりたい事、それを目指すようになった経緯などを、自分の言葉でお伝えしていく中で、どんどん自分がしたい事の本質であったり自分が見えていない角度からのことを知ったりと・・・授業のたびに「 新しい気づき 」がありました。

そして、セカアカでの1年が巡り。
入学の頃には「 本屋がしたいな、ママや赤ちゃんにも関わりたいな 」というような漠然とした思いでしたが。
卒業の頃には整理もついて、「 やりたいことのためにやるべきこと 」が、くっきりと見えるようになりました。

そして「 産後 」というものがやはり、私の中で大事なキーワードになり。
産後のママに、のんびりとわくわくを提供したい、という思いが徐々に溢れ出してきて、確信へと変わりました。
尊敬する写真家の中川正子先生の授業の時には。
「 私の本屋では、2階で赤ちゃんを預かり、ママには1階でゆっくり本を読む時間を提供したい 」と、お伝えした時に。
「 産後、育児に追われていた時、友達が、シガーロスのDVDをくれてね、すごくすごく久しぶりに好きだった文化に触れて涙が止まらなかったの。だから、若いママさんたちにそういう場は本当に大切だから頑張って! 」と、励ましていただけたことが、とても心にのこっています。
セカアカ最後の卒業の授業の日、その時に不思議と出てきた言葉が「 ママにも文化を 」という言葉で、その言葉を校長に、ものすごくいいと褒めていただいたことも、とても嬉しかったです。

これから、「 ママにも文化を 」をテーマに、産後のママがリラックスできたり、少し育児から離れてわくわくする事に触れられる場所を作ります。
ママだけでなく、京丹後の地元の方や観光の方たちにもおもしろい場所として来てもらえるようなお店を作ります。
そして、セカアカの同級生たちと、そこでイヴェントをどんどんしていきたい!

私はセカアカに入り、同級生たちと出会い、「 今の世の中、何かが違う 」と、感じている人が。私以外にもたくさんいてくれたと知りました。
やりたいことがあるけれど、「 仕事が、お金が、、、 」と言い訳が多くなってきてしまっている方には、セカアカは、とてもいい人生のヒントをもらえる場所だと思います。
そしてなにより。最高の友達、同志に出会えますよ。

※うちの小屋でセカアカ仲間と「 読書会 」を開催。小屋は放置してたのを、クラスメイトたちが大掃除を手伝ってくれて再生 !

※うちの小屋でセカアカ仲間たちと「 読書会 」を開催。小屋は放置してたのを、クラスメイトたちが大掃除を手伝ってくれて再生 !



※「 星の本屋 」として、セカアカ在学中には、たくさんのイヴェントに本屋出店させていただき経験をつませていただきました。

※「 星の本屋 」として、セカアカ在学中には、たくさんのイヴェントに本屋出店させていただき経験をつませていただきました。



※「 読書会 」にて。いつも心強い、セカアカ仲間たちが手伝ってくれたり、応援にかけつけてくれます。

※「 読書会 」にて。いつも心強い、セカアカ仲間たちが手伝ってくれたり、応援にかけつけてくれます。




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松井 夏美 / Matsui Natsumi
( toten coffee )

新鮮な豆と水を使って、丁寧にドリップしたやさしい味の、移動式珈琲店「 toten coffee 」 をしています。
将来、秘密基地みたいな珈琲屋さんを開きます。


※ゲストハウスを借りて、セカアカ仲間と、架空の喫茶店を開きました。いらっしゃいませ。

※ゲストハウスを借りて、セカアカ仲間と、架空の喫茶店を開きました。いらっしゃいませ。



私には、将来、「 カフェを開きたい 」という夢があります。
セカアカでは、「 toten coffee 」 として、何度も珈琲を淹れる機会をいただきました。
そして、たくさんの仲間たちにも出会えました。
年齢も仕事や経歴も、まったく異なる人たちと、一度に100人近くも、出会える機会はなかなかないと思います。

私は、大学四年生の時分に、セカアカに通っていたのですが。
就活や、将来を考える期間と重なっていたこともあり、先生や生徒のみなさんの、沢山の生き方・夢の叶え方に出会えたことが、ものすごい財産だと思っています。

セカアカで、屋号を決めたときの話ですが。
もともとは「 珈琲と、」という屋号を考えていて。でも、なかなかしっくりとこず、その事を授業後のごはん会で、古賀校長に相談してみたのです。
校長は、「 こういうのはみんなも巻き込んじゃうといいよ 」と、言って。
その日の講師だった先生も巻きこんで、その場にいたみんなで、私の相談に乗ってもらいました。
でも、その時はこのまま「 珈琲と、」という名前でも、いいんじゃないか・・・という流れになっていたのですが。

後日。講師の先生から古賀校長に連絡をいただき。
「 とてん珈琲 」っていうのはどうですか?と、いう案をいただきました。
それをローマ字表記にしたのが「 toten coffee 」。今の屋号です。
授業外でも、私たちセカアカ生のことを考えてくださってたことや、わざわざ連絡をいただけたことがとても印象深く、セカアカってすごいな・・・と、あらためて感じた出来事でした。
とてもお気に入りの屋号になっています。

セカアカは、「 夢の学校 」なのですが。
実は、夢がみつからないな・・・と思っている人でも、入れる学校です。
私の中での、セカアカとは、「 自分の人生を生きること、選択することのヒントをもらえる学校 」だと思っています。

やりたいことがあるけど、他人には話すのが恥ずかしいと思っている人も、セカアカでは夢について考える時間が、無限にありますよ。
別に、そんなに大それたものじゃなくても、温かく話を聞いてくれる、先生や仲間にも出会えます。
もし迷っている人がいるなら、まず一歩踏み出してみてほしいなと思います。
想像しているよりも、何倍もステキな沢山の仲間と発見に出会えますよ !

※セカアカ2期生の第一弾のイヴェント「 真昼のお月見 」。私は食後の珈琲をいれさせていただきました。

※セカアカ2期生の第一弾のイヴェント「 真昼のお月見 」。私は食後の珈琲をいれさせていただきました。



※夏は冷たい飲み物を。セカアカのいろんなイヴェントで飲み物を考えて、出させていただきました。いい経験です。

※夏は冷たい飲み物を。セカアカのいろんなイヴェントで飲み物を考えて、出させていただきました。いい経験です。



※クラスメイトのお菓子と、私の珈琲とで、架空の喫茶イヴェント。セカアカ仲間も、たくさんかけつけてくれ、いい時間です。

※クラスメイトのお菓子と、私の珈琲とで、架空の喫茶イヴェント。セカアカ仲間も、たくさんかけつけてくれ、いい時間です。