世界文庫アカデミー
 

Special issue 15
卒業した、第3期生の感想 その2 filicafilica / 無_使い / kaede

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◎フィリカフィリカ / filicafilica
( デザイナー )

自分で柄を描いたテキスタイルを使い、オリジナルの洋服や布小物を作っています。

※植物をモチーフにしてデザインしたワンピースの撮影をしました。モデルさんに着用いただき、写真はセカアカでクラスメイトだった「 すみれ商店 」さんにお願いしました。ユニット「 架空の国エミリヤ 」のメンバーでもあり、気心も知れている仲間なので、撮影も楽しいです。「 filicafilica 」の世界観を絶妙なバランスで表現してくれました

※植物をモチーフにしてデザインしたワンピースの撮影をしました。モデルさんに着用いただき、写真はセカアカでクラスメイトだった「 すみれ商店 」さんにお願いしました。ユニット「 架空の国エミリヤ 」のメンバーでもあり、気心も知れている仲間なので、撮影も楽しいです。「 filicafilica 」の世界観を絶妙なバランスで表現してくれました。




私は、専門学校を卒業してから、アパレルの世界で企業のデザイナーとして働いていたのですが。
働きすぎで体調を崩してしまったことから、今後の働き方に迷い、もやもやとしていました。

そんな時、学生の頃からの友人の話を聞いて、「 世界文庫アカデミー 」( 以降、セカアカ )のことを知りました。( その友人とは、のちにセカアカでクラスメイトになります )
それから、京都の恵文社さんで開催された「 世界文庫の冬まつり」というイヴェントに遊びに行かせていただいたのですが、和気あいあいとした空気の中、共に夢を応援しあっているセカアカの卒業生の方々や、楽しそうな第3期にすでに入学が決まっている新入生の方々を見ていて、素敵に思いました。
はじめは、入学希望で遊びに行ったというわけではなかったのですが。その日開催されていた、「 絵見せ会 」にも参加させていただいて、古賀鈴鳴校長や恵文社の方々にも作品を見てもらいアドバイスをいただいてから、もやもやしていた気持ちが、「 自分の力で頑張ってみたい 」という前向きな気持ちに変わっていて。
いつかセカアカに入学したいな~、と思うようになっていました。

何日か経っても。やっぱり通いたい気持ちがムクムクと、もうどうにも抑えられなくなってきて、「 これは次期の募集まで待てない! 」と、入学希望のメールを送っていました。

多様なジャンルの、セカアカの先生方の共通点は。
「 自分の生き方を幸せそうに話してくださる 」ということでした。
世の中には、仕事や生活の中に苦しみを抱えている方が、たくさんいらっしゃると思います。
もちろん生きていればマイナスな気持ちになる日もあると思いますが、私も先生方のように、自分にとって幸せな生き方をしていきたい ! 、と強く思うようになりました。

ファッション業界の先輩でもある講師の方々の授業で、「 洋服を作りたい 」という私へ向けて、直接リアルなところでのアドバイスをいただけました。
セカアカのすごいところの1つだと思うのですが。生徒ひとりひとりのやりたいことをしっかり聞いてくださったうえで、先生方から個別にアドバイスをいただけるという、もの凄く贅沢な時間が、何度もあります。

「 mina perhonen 」 の皆川明先生は、ひとりひとりしっかり目を見てお話を聞いてくださり、作品も見た上で、作っているもの・方法に寄り添ったアドバイスをくださいました。

「 ALL YOURS 」の木村まさし先生の授業では。厳しくも的確な言葉をいただき、私も自分の気持ちを必死に伝えました。日々、授業を受ける中で「 いろいろ作ったけど、やっぱり洋服が作りたい 」という気持ちが強くなっていっていたのですが、時間や費用面などを理由に、なかなか作ることができずにいた時期でした。
木村先生とのお話で、私が今やるべきことは、「 ブランドの主力になるような商品を研ぎ澄まして作れるようになること 」と、解りました。
今までの、企業で働いた時の方法通りではなく、個人での働き方に頭を切り替えて、「 一つのアイテムで世界観が伝わるよう丁寧に作ること 」・・・と、いうように。そこからまた、どんどん頭がクリアになってくる感覚がありました。
そして、スイッチをおしていただいたような形で、ワンピースを作り始めて、また一歩動き出すことができました。

音楽家の永原真夏先生の授業の時には。作品を見ていただいて、先生のライブグッズのグラフィックデザインを、なんとその場で、担当させていただけることに ! !
私は、真夏先生の音楽が好きでずっと聴いていたので、夢のようなお話に、帰り道の鴨川の橋の上をにやにやガッツポーズをしながら帰りました。( 心の中でも両手いっぱい広げ、飛び跳ねていました ! )

そのライブグッズが発表になる日には、たくさんの同級生が、自分ごとのように喜んでくださり、うれしい言葉ばかりいただけました。
普通ではないようなこんな機会をいただけたり、こんなに応援しあえる仲間ができることも、セカアカの大きな魅力だと思います。

同じクラスの方々と、2つのユニットを組み、活動をはじめたことも、私にとって大きな出来事でした。
デザイナー3人で「 maison de machico 」という名前で、共同で商品を作りマーケットに出店したり。
クリエイター4人で「 架空の国エミリヤ 」という名前で、マーケットを開催したり。
1人ではなかなか1歩踏み出せずにいることも、みんなでやると、楽しくて仕方がない経験になりました。
古賀校長が言ってくださった、” 遊んでいるのに仕事 “という夢のようなワードすら、叶いそうな気がしたのです。
「 filicafilica 」や、ユニットでの活動、私のご機嫌で健康な生活が、家族や周りの方々の幸せにもつながり、家族や周りの方々の幸せが私の幸せにも繋がると思うので、仲間たちと一緒に幸せの循環を作り出していきたいと思うようになりました。

授業がない日には、同じクラスの4人で長野の松本へ旅行に行ったのもいい思い出です。
長野在住のクラスメイトとも合流して、美術館や、かわいい雑貨屋さん・服屋さん・喫茶店、皆川先生の「 mina perhonen 」の松本店にも行きました。
思い返すと、先輩の1期生や2期生の方のセカアカ Web の紹介ページには、みなさん「 仲間ができて、仲良くなれますよ ! 」とは書いてあったものの・・・本当にこんなに仲良くなれるものなんだ ! と、驚いています。
お互いの夢を応援しつつ、好きなものを分かち合うことができる大好きな友人が、全国各地にできたのも、これからの人生をさらに豊かにしてくれそうです。

次の4期の入学を考えてらっしゃる方たちには。
入学前の私のように、もやもやを抱えながら働いている、1人や少人数で仕事をしたいと思っている、好きなことを仕事にしているのに方向が分からなくなってきている、何がやりたいかわからないけど何かやりたいんだよな~、などなど・・・色々な方がいらっしゃると思います。
でも、入学したら、すごく充実した時間が待っていると思いますよ。
その反面、毎日の仕事や生活と、セカアカの課題やイヴェントの準備、個人の活動の両立がハードになる時期も、もしかしたら、あるかもしれません。
でも気持ちが盛り上がっているのであれば、「 やってみたい!」のパワーで突き進んでみるのも良いと思いますよ!

豊富な経験の先に、自分の幸せを見つけ出している先生方の授業は、生活や仕事へのたくさんのヒントとなりましたし。
一緒に悩み、応援しあい、前に進んでくれる仲間を見つけた私は「 世界文庫アカデミーに入学してよかった!」と、笑顔で卒業できました。
あなたも、きっと今までよりも、ぐーーんと、自分自身の幸せの方向へ進めるのではないでしょうか。

※初めてのワークショップ開催にどきどき。参加者のみなさまに楽しんでいただけたようでよかったです。こちらは、コラージュしていただいたものを、最終的にはミニバッグにして、お届けしました。以降も、「 filicafilica 」のテキスタイルを使って、ワークショップを開催しております。

※初めてのワークショップ開催にどきどき。参加者のみなさまに楽しんでいただけたようでよかったです。こちらは、コラージュしていただいたものを、最終的には巾着にして、お届けしました。以降も、「 filicafilica 」のテキスタイルを使って、ワークショップを開催しております。



※セカアカに入学した、きっかけのひとつ、「 恵文社一乗寺店 」さんの、マーケット・イヴェントに出店させていただきました。あこがれのお店に、自分の商品を並べていただけて、夢が一つ叶った瞬間でした。

※セカアカに入学した、きっかけのひとつ、「 恵文社一乗寺店 」さんの、マーケット・イヴェントに出店させていただきました。あこがれのお店に、自分の商品を並べていただけて、夢が一つ叶った瞬間でした。



※セカアカの講師でもあられる、音楽家の永原真夏先生の「 太陽の宝石 」ライブグッズのグラフィック、テキスタイルを担当させていただきました。Tシャツの他にバッグ、ハンカチも製作。

※セカアカの講師でもあられる、音楽家の永原真夏先生の「 太陽の宝石 」ライブグッズのグラフィック、テキスタイルを担当させていただきました。Tシャツの他にバッグ、ハンカチも製作。




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◎無_使い / Mu_Tukai
( 意味のない、価値のない、無駄に思えるようなことを拾いたい人 )

石ころを拾ったり、「 ちゃんと届かない手紙 」を発行したり、校歌を交換する会などの活動をしています。

※なごやかな、鴨川でのセカアカのピクニックイヴェントの時に。1期生の時から、鴨川での開催はセカアカでは定番らしいです。

※なごやかな、鴨川でのセカアカのピクニックイヴェントの時に。1期生の時から、鴨川での開催はセカアカでは定番らしいです。



漠然と。今の生活を変えたい ! 、何か新しいことを始めたい !
だけど、自分がしたいことが何かもわからず、燻っている時にセカアカをみつけました。

古賀鈴鳴校長に、入学前に初めて面談していただいた際も。
やりたいことはないです、家からできるだけ出ずに生きていきたいです・・・などと、今考えると何でこの人来た??という調子でしたが、校長はそれを否定せずただ聞いてくれていました。

私がひととおり話をした後、何か好きなことはありますか?と、聞かれて。
名前も付いてないような空き地とか、ベンチが好きです、と答えたことを覚えています。
普段だったら・・・もっとわかりやすく、映画です、とか、音楽です、とか答えていたと思います。でもこの人になら否定されないんじゃないか、という気持ちがあったのかもしれません。

自分的には、「 へ~ 」 ぐらいの反応で次の質問にいくんだろうなと思っていたのですが。
それ面白いじゃん、それする人になろうよ。決まったね~、って。笑顔で。
・・・何もしたいことなど無いって思っていたのに、学校に通う前に、私のすることが決まったのです。

そりゃ、好きだけど・・・正直、ええ~~そんなのでいいの?って思いました。
ちゃんとできないわりには、「 ちゃんと何者かにならなきゃ!」と、思っていたんですよね。
不安はありましたが、なんだか面白いことが起きそう。ちょっと怖いけど、ここに飛び込んでみようと決心し、地元の広島からセカアカのある京都に引っ越すことにしました。

セカアカで、役に立ったのは、様々な面白い課題・宿題です。
それまでの自分は、自分自身で何かを発信したり作り出したりするという考えは無く、完全に受け手、消費する側でした。
でも、セカアカでは先生によって、様々な課題がでるんです。

最初は自分は何もやってないし、特別得意なこともないしどうしよう。と、不安だったのですが。せっかく入ったのだから!と、毎回締め切りギリギリまでもがきながらどうにかアイデアを捻り出し、形にしていきました。
私にとっては、どの課題も自分と向き合う反復作業だったように思います。
私には何も無い、と思っていましたが・・・何も無い人なんていないんですよね。

この作業を繰り返すことも、本当に自分の好きなことやものの輪郭を、確かめる時間になったと思います。
完成したものを見返して、自分が書いた作ったものなのに、初めて気付かされることも何度もありました。
頭の中で考えたまま気になっているのと、無理矢理にでも実際形にしてアウトプットしてみることは、全く違うことでした。
アイデアをだす、思考する訓練にもなりました。
一度やり始めると、あれはどうだろう?こうしたらもっと面白いかも!と、どんどんやりたいことが溢れてきて、楽しんでできるようになりました。

ただ、これは一人ではやり始められなかったと思います。
私にはどこか完璧主義なところもあるので、締め切りというものが無ければ永遠に完成しなかったな・・・と思います。
期限を決めることの重要性も学びました。

そして、それを憧れの先生方や校長、クラスメイトに見てもらえること。親身な意見を聞けること。
これは本当に、特別な環境だと思います。
課題に取り組んだ後に受ける授業は、ただ受けるより更に、「 自分ごと 」として感じられました。

絵本作家の荒井良二先生が言っておられた、「 コツコツはいいことあるよ 」。
この一年で自分がやってみたこと、作ったもの、手元にあるクラスメイトの沢山の作品をもう一度見返してみた時。宝物だらけで。本当にその通りだなぁ、と、あらためて思いました。

授業以外にも、同級生が企画した「 ウィーク・エンド・テンダー 」というオンラインマルシェと、「 迷子の星座 」という喫茶イヴェントで、好きな石の展示をやらせてもらいました。
「 ウィーク・エンド・テンダー 」の際には、主催の二人が、「 何してもいいよ。やってみたいことを一緒にやろう!」と言ってくれたことで、自分が何がしてみたいのか考えるきっかけをもらいました。
そこから生まれたのが、「 ちゃんと届かない手紙 」です。いつかやってみたかった、盗み読み という行為を形にでき、 初めて、それを誰かが買ってくれる、ということが起きました。
思い返してみても不思議なのですが、まだ学校が始まって2カ月目ぐらいのことです。そしてコロナの影響で、実際に会ったのはまだ二回ほどの関係でした。
何をしたいのか不明確だった、私に、よく声をかけてくれたと思います。とても感謝しています。

「 迷子の星座 」の時は、今まで拾い集めてきた石たちを、初めて人前でお披露目しました。
思っていた以上にみんなが興味をもってくれて、驚いたのと、楽しそうな顔を実際に見ることができて、私自身がとても癒されました。

誰かと何かをやることは、自分だけでは想像できなかったようなものを作っていけること。それを受け取ってくれる相手がいる嬉しさ、そのことが全て新鮮な経験でした。
他にも各人の校歌を交換して、新しい校歌を誕生させる「 校歌交換会 」や、「 宛名のない手紙 」を書いて送り合うというような、決してひとりではできなかったこともすることができました。
この学校では、先生も生徒も。どんなくだらないことでもやりたいなら、やったらいいじゃん!一緒にやろうよ。と言ってくれて、実際に実現してしまうのです。

授業では、毎回、本当にいろんな種類の感動がありました。
初めて知る考え方や、やり方。今まで見えていた世界は、すごく小さく狭かったのだとわかりました。
それまで「 仕事 」や「 生きていく 」ことは大変なことなのだ、とどこか諦めに近いような気持ちがありました。

しかし、やりたいことを仕事にし、生活も楽しんでらっしゃる何人もの先生方と会えたことは、大袈裟じゃなく、これから生きていく希望になりました。

こんな風に生きれたらなぁ・・・というぼんやりとした願望が、ゆっくりゆっくり一年間で染み込んで、私もこうしたい!生きる!という覚悟めいたものができました。
実際にそれをやってきた先生たちから、直接聞けるのは、言葉の響き方が違います。
セカアカでは、いつも生きた言葉が聞けました。
どこで、誰から聞くのか、が大事なのだと実感しました。

クラスメイトが、こんなに大切な存在になるとも思ってもいませんでした。
セカアカに通わなければ、一生出会わなかったであろう、住んでいる場所も年齢も、やりたいことも、何もかもが違う人たち。
出会ってまだ一年ほどなのに、条件反射で、見ればあの人のことがすぐ思い浮かぶ!というものが何個もあります。
やってみたいことや感じていることを、夜通し。お互いの家や、電話で話し明かしたのもしょっちゅうです。

今まで面白いものや不思議なものを見つけても、自分だけが知ってればいいや、と秘密にしていたことが沢山ありました。
みんな忙しいし、誰もそんなことには興味がない、と思っていたんです。
実は、自分自身が一番そういうことを「 無駄 」だと決めつけていたのかもしれません。

この前マルチーズに似てる石を見つけたんだよ、とか。謎の看板がかかってる店があるんだけど、とか。
そういうすごくしょうもないことでも口にできたのは、絶対に変な風に笑ったり 茶化したりしないみんなだからと安心していたからです。
何でも受け止めてくれるような空気が流れている場所で、私は安心して過ごすことができました。ありがとう。

最後ラブレターみたいになりましたが。ひとりで一歩目のスタート方法が分からない人が、寄り添い、助けあえる人たちと出会えることは、とても幸運だと思います。

具体的にやりたいことが無いのに、入ってもいいのかな?ついていけるかな?と、私も迷っていましたが、ただの石好きでも入学しても大丈夫な学校だと思います。
もし今、自分が入学を迷ってるタイミングにワープしたとしても、行った方がいいよ、と耳元で囁きます。


※喫茶イヴェント「 迷子の星座 」の時に、初めて行なった石たちの展示「 さらわれた星々の街 」。石を持ち上げたり、ライトで照らして遊べる参加型の展示でした。みんな、説明・解説を楽しそうに聞いてくれています。

※喫茶イヴェント「 迷子の星座 」の時に、初めて行なった石たちの展示「 さらわれた星々の街 」。石を持ち上げたり、ライトで照らして遊べる参加型の展示でした。みんな、説明・解説を楽しそうに聞いてくれています。



※石たちの展示「 さらわれた星々の街 」のアップです。セカアカでは、石を展示する機会を何度もいただきました。

※石たちの展示「 さらわれた星々の街 」のアップです。セカアカでは、石を展示する機会を何度もいただきました。



※オンラインのマルシェイヴェント「 ウィーク・エンド・テンダー 」で出品した 「 ちゃんと届かない手紙 」です。 購入すると。誰かへの手紙を盗み読みできる、というものです。

※オンラインのマルシェイヴェント「 ウィーク・エンド・テンダー 」で出品した 「 ちゃんと届かない手紙 」です。
購入すると。誰かへの手紙を盗み読みできる、というものです。



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◎kaede / Kaede
( 料理人、「 ito den wa 」 )


ハーブやスパイスがじわじわ効いた、焼き菓子やごはんをつくリます。
忘れたくない一瞬の感情を綴ったり、ときどき、間借り喫茶を開いています。


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「 世界文庫アカデミー 」に、入学する前は。
私は、会社員として働きながら、休日には趣味でお菓子作りをしていて、楽しいなあと思っていました。
ですが、それを仕事にしたい、なんて考えたことはありませんでした。

当時の仕事への違和感も少しずつ大きくなっていて・・・やりがいとはなんだろう?、などと悩んでいたものの、自信がなく、立ち止まったまま悶々としていました。
「 心地よい場所をつくること 」について興味もあったので、私の料理を食べてもらえて、誰かにとっての居場所になるような・・・そんな「 ごはんやさん 」を作れたらなあ、と、ぼんやり考えていました。

でも、飲食業界とは全然違う業界で働いていましたし、とんでもなく無謀なことを言っているんじゃないか、そもそも自分以外の人にちゃんと食べてもらったこともないし、私にできるのかな? と、正直不安でいっぱいでした。
そんな時に、セカアカの募集をみつけて、もっと自分の楽しいこと、好きなことに一生懸命になりたい。ここに通ったらなにか変えられるかもしれない、と思って、入学を決めました。

セカアカの授業では、いろんなことを教えていただき、自分の夢を叶えるためのヒントがたくさんつまっていて、毎回ドキドキして、頭の中がキラキラして、授業のあった日は、なかなか眠れませんでした。
どの先生方も、魅力的で、気さくで、生徒の悩みを自分ごとのように一緒に悩んでくれたり、考えてくれたり、泣いたり笑ったり・・・。
こんな機会はめったにないことだなと感動しました。
どの先生も、とにかく。まずは小さくてもやってみること!と、おっしゃっていて。
私も、とにかく、やりたいことはやる!を、目標にこの1年間活動してきました。

「 ミナ ペルホネン 」の皆川明先生の授業では。お話しした時に、私の目を見て「 きっとうまくいくよ 」と、言ってくださったことは、自分のこれからのお守りになりました。

料理やお菓子を食べてもらえる機会を作りたいと思って、喫茶イヴェントを何回か企画しました。
もしも一人だけでやるのだったら、心細いし、何から手をつけたらいいかわからなかったかもと思いますが。「 こんなことをやりたいんだけど・・・」と相談したら、「 いいね、やろうよ ! 」と、必ず言ってくれるセカアカの仲間がいることが、自分の背中を押してくれました。

同じ飲食のことをやりたい仲間にも助けてもらったり、他のジャンルの仲間にも一緒にイヴェントやりませんか?と、声をかけてコラボしたり。
自分一人だったら、絶対にできないような素敵なことも、たくさん実現することができました。

やりたいアイデアがどんどん頭の中で浮かんできて、あれも作りたい、こんなイヴェントもやってみたい、って考えているのが楽しくて仕方なくて、こんな夢中になって何かをやるのは本当に久しぶりで。不安よりもワクワクでいっぱいだった、子供の時のことを思い出していました。

ずっと会社員として働いていたら、将来お店をやりたいって言っても、「 そんな無謀なこと 」、「 飲食業界は大変だよ 」と言われそうで、わかってもらえないだろうなと思って恥ずかしくて言えなかったし、進む勇気もなくて諦めていた気がします。
でも、セカアカに通って、この1年間の中で環境や考え方が少しずつ変わりました。

やらずに悩むよりもやってから悩んでみること、失敗してもそれはそれで!と言えるようになったことだけとってみても、これからの自分にとって大きい出来事だったなあと思います。
あとは、自己紹介でずっと言ってきたのですが、悲しいとか寂しいとか・・・単純に言葉にはできない複雑でややこしい感情を、自分の作るもので表現をしたいと思っていて。
それを、これから時間をかけて探していきたいなと思います。

この1年間、自分の殻にこもっていては経験できなかったことや多くの出会いがありました。
また、あらためて自分自身のことや、やりたいことについて見つめ直すきっかけにもなりました。
セカアカでは、誰も否定しないし、むしろ応援してくれて、背中を押してくれます。

うまく行くか全然わからないけど、やってみてもいいかもしれない・・・そう思えるような、一歩を踏み出すきっかけを何度も何度もくれる場所だと思いました。

自分のことがちょっとでも好きだと思える瞬間があればいいなと思います。
もし、迷っている方は、思い切って飛び込んでみてください。

※喫茶イヴェント「 迷子の星座 」の時に、厨房にいる私。コロナ禍でイヴェントをするのも大変な時期でしたが、「 感染症対策は完璧すぎるくらい完璧にしましょう 」というセカアカでの共通認識で。人数制限したり、完全予約制にしたり・・・工夫して開催していました。

※喫茶イヴェント「 迷子の星座 」の時に、厨房にいる私。コロナ禍でイヴェントをするのも大変な時期でしたが、「 感染症対策は完璧すぎるくらい完璧にしましょう 」というセカアカでの共通認識で。人数制限したり、完全予約制にしたり・・・工夫して開催していました。



※イヴェントで出した、お肉料理です。「 こぎつね座 」という星座から、「 大きな困難の壁を打ち砕いで、前に進んでいく」物語を考えて。食べる前に、お客さまひとりひとりに、お肉を包んでいた塩釜を割っていただきました。美味しいというだけでなく、目の前でやりとりしたりして、ストーリーを楽しんでもらえるような工夫をいつも考えています。

※イヴェントで出した、お肉料理です。「 こぎつね座 」という星座から、「 大きな困難の壁を打ち砕いで、前に進んでいく」物語を考えて。食べる前に、お客さまひとりひとりに、お肉を包んでいた塩釜を割っていただきました。美味しいというだけでなく、目の前でやりとりしたりして、ストーリーを楽しんでもらえるような工夫をいつも考えています。



※イヴェントに来れなかった方のために。お菓子や、絵や文章など、様々なものが入ったギフトボックスも販売したりしました。そういう創意工夫やアイデアは、セカアカに通ってる中で、授業をヒントに身についたり、みんなと考えたりして、発展していきました。

※イヴェントに来れなかった方のために。お菓子や、絵や文章など、様々なものが入ったギフトボックスも販売したりしました。そういう創意工夫やアイデアは、セカアカに通ってる中で、授業をヒントに身についたり、みんなと考えたりして、発展していきました。



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★世界文庫アカデミー、次の第4期の生徒募集期間は、2021 年 10 月 27 日(水)~ 1 月 11 日(火)です。詳細は、右の【 学校紹介 】のページから。