世界文庫アカデミー
 

Special issue 08

対談:木村まさし( オールユアーズ )× 古賀鈴鳴( 世界文庫アカデミー ) 後編

これからの「 新しいはたらき方 」の学校、「 世界文庫アカデミー 」( 以下、セカアカ )。
その講師のひとりでもある、木村まさし氏。
クラウドファンディングの、ファッション部門で、国内第一位の支援額を調達した、ブランド「 オールユアーズ 」の代表。
第2期のセカアカでは、クラウドファンディングに挑戦する生徒が多かったのもあり、今の「 働き方 」の、時代感覚を現すようなお話が、木村さんとはできるのではないかと思いました。
後編はじまります。

( 写真 左 : 木村まさし、右 : 古賀鈴鳴 )
( 写真 左 : 木村まさし、右 : 古賀鈴鳴 )

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SNS という「 革命 」  
 

SNS という「 革命 」


古賀 僕も、SNS に関しては、やっぱり伝えたいことが明確にあってやっています。みんなに広まってほしいと思うことが。例えば、セカアカのことも、セカアカ生たちの活動も、その大きな1つ。それがあるから、もう、良い所しか見えないですね。こんなに、みんな見てくれてて、広めてくれてありがたいなと。

木村 そういう、ポジティヴなマインドになってくると使い方も変わりますし。

古賀 そこで、例えばセカアカに入って、本屋さんやりたいとか、雑貨屋さんやりたいとか・・・お店ではなくても場を持ちたいとか、ちょっと目的が本格的に芽生えてきた時に、ものすごい効果を発揮するツールなんですよね、SNS は。
だって知ってもらう術が今までなかったですもんね。

木村 チラシ作って、ポストに入れていくとか・・・

古賀 そう。フライヤーを作ってどこかに置いてもらう・・・とかぐらいしかなかったのが。ほぼ無料で。日々、どんどん発信できる。授業でもよくSNS 活用のことはやってますし、いろんな発信の仕方のアドバイスもしてますね。

木村 今ちょうど、京都でうちのイヴェントをやっているんですけど、「 Twitterを見て来た 」っていう人が多いから、ありがたいですよね。Twitterというツールが無かったら、たぶん、その人達は来ていないわけですよね。

古賀 そうですね。生まれてなかったことがものすごくたくさんあると思います。SNS の登場はもう、新しい働き方にとっても、「 革命 」と言ってもいいかもしれない。

ものすごくチャンスな時代到来 !  
 

ものすごくチャンスな時代到来 !


古賀 今の、3大 SNS の、Twitter、Instagram、Facebook とかみたいに、おおよそ誰もがみんなやるようになった時代。「 オールユアーズ 」もクラウドファンディングは、活動にすごい影響あると思うんですけど。その流れは、重要ですよね。
僕、SNS がなかったら、おそらく「 世界文庫アカデミー 」は、こんなに早くは、やっていなかったかもしれないです。だって、SNS もない、クラウドファンディングもない世の中だったら、個人が戦っていく方法が、例えばお店やるのだって、銀行からお金借りるとか旧来的なやり方しかないので。と、なると、「 お店やりたい 」って人が生徒でいても、「 じゃあ頑張って貯金して、10年後にやろっか? 」っていうことになるわけですよね。それってなんかおもしろくないというか。わざわざ、10年後のことを今教える意味もないですよね。じゃあ勝手に、10年間貯金を頑張るしかないよね、ってなるわけで。
でも、今日の、木村さんにやってもらった、セカアカのクラウドファンディングの実践的な授業なんか、すごく意味があると思っていて。例えば、生徒で、今までは出せなかった絵本を、みんなに支援してもらい、まさに、今、出版して、それを、今、広めていこうっていう人が現れてしまうという。そんなの、数年前だと、ありえなかった。その、今の時代感。最初の話に戻りますけれど、個人の時代。個とか小さな集団に対しての、ものすごくやりやすい時代が来た。セカアカの先生たちは、よく「 ものすごくチャンスな時代到来 ! 」と、言ってらっしゃいます。

木村 うん、ほんとにそうですよね。クラウドファンディングでお金を集めてなにかをするっていうのも、基本的に( お金の流れ自体は )そんなには変わらない。要は誰からっていう対象が変わっただけで。でも、一番違うのって、銀行からお金を借りてなにかを始めるっていうのは、スタートがお店をしたい人なら「 お店の開店の日 」なんですよね。ところが、クラウドファンディングの場合は、もうプロジェクトを考えてる時から、スタートなんですよ。もうその企画を、知られた状態で「 お店 」が始められる。「 お店の開店の日 」には、すでにたくさんの人が知っている・・・という時間の在り方が、僕はすごいと思う。

古賀 やりたいのがお店だとして。プロジェクトの始まりの時間の地点が、クラウドファンディングが現れる以前とでは、全然違うことになってしまっている、ということですよね。

木村 もっと、時間が前になる。正直、銀行員の担当の人に、なにをやるか知られていても、その人たちは宣伝もしてくれないわけで。

古賀 そうなんですよね。もう、お店やるだいぶ前から、自分で宣伝できちゃうわけですもんね。「 お店やっとできました!何月何日オープンです 」って、以前的なやり方してたって、それだと知り合いしか来ないけれども、開店する1年前から地道に、SNS でお店ができていく過程のツイートとか繰り返していたならば、そこでファンになった見ず知らずの人達はオープン日に来てくれる。
2012年の、世界文庫のオープンが、実はまさにそうでした。Twitter をずっと見ててくれた、初めてお会いするお客さまたちで、オープン初日から、ごった返していましたよ。あれは、すっごく驚きました !

木村 今の手法を適切に組み合わせると、たぶん昔と違う順番で、違うことが起きえるというか。だからクラウドファンディングの使い方も考え方としては、お金を集めるっていうのもそうだけど、先にファンになってもらうとか、事前準備の段階で巻き込む人数が増えるとか、1人でやる人にとってはより心強いことになるわけじゃないですか。で、そういう人達が手伝いだすとか、おもしろがるということが、SNS の中で行われると、勝手に「 祭 」が生まれますよね。

古賀 そう。勝手に1人で始めていたとしても、「 共犯者 」ができます。いつのまにか、仲間ができているんですよね。個人や小さな集団にとって、そういう、ワクワクできるものすごいチャンスな時代が、もう来ているという。
きょうみたいにセカアカで、イヴェントをする場合も。せっかくなんだからみんなで告知がんばって、ちょっとでもたくさん来てもらった方が嬉しいじゃん、っていう意味で。Twitter で発信しようよ ! って。で、自分のやっていることも発信して、世の中に、知ってってもらえたらいいんじゃない? と言っていますね。それで、セカアカに入ってから、SNS を本気で始める人もかなりたくさんいるんですけれど。それだけでも、やっぱり完全に結果が。やりたいことに近づけるリアリティが。ずいぶん違ってきているんですよね。

木村 それに、自分に絡んでくれる人が増えるのって、単純にめっちゃ楽しいですよね。セカアカ生の Twitter みんな、楽しそうだもんな。



「 なんか店 」の喜び !  
 

「 なんか店 」の喜び !


古賀 あの、セカアカって、自分が創立者であり校長で、作っておいて言うのはあれなんですけど・・・すっごい羨ましいと思っているんですよね、生徒さんたちのことを。笑
なぜなら自分の時にはそんな役に立つことを、誰も、まったく、教えてくれなかったし。それに、最初っから自分のことを応援してくれる人たちが、いっぱいいるという環境。

木村 いや、本当にそうですよね。

古賀 ちょう羨ましいですよ。きょうだって、クラウドファンディングのノウハウを、我々で、完全に、手取り足取り教えちゃってますもん。あれは、その通りにちゃんとやれば、金額にもよるけれども、ほぼ誰でも成功の確率高いはずですよ。

木村 確かに。うちがクラウドファンディングを最初やった時って、全然、周りでは誰もやっていなくて。結構手探りでしたもん。

古賀 そうですね。我々が、手探りでつかんできたもの、誰も教えてくれなかった知恵を、今みんなに教えてあげているんですよね。そうそう、何の話がしたかったかっていうとですね。生徒が羨ましいな、っていうことで。仮定の話ですけども、「 もしも、今、自分が、セカアカの生徒だとして入学したら? 」って聞いてみたくて。僕だったら、この学校で、4~5人くらいの仲間を見つけて、京都で、場を借りて、「 なんか店 」みたいなことをやるんじゃないかなって、すごくリアルに思うんですよね。今日の授業中も、ちょっと想像してました。

木村 だって1人1万円ずつ出して、5人いたら、京都ならどこか借りれますよね。

古賀 京都だと、5万円くらいで借りれちゃう。それでうまいこと頑張ってやれば、カフェなのかなんなのか業態は、わからないですけど、月に60万円くらいは、儲けられるんじゃないかなと思っていて。

木村 確かに。

古賀 そしたら、1人、10数万円ですよね。だから他にもう一個楽なバイトとか週に何回かしたら、かなり楽しく生きていけるんじゃないかなって・・・もちろん、それを一生やるとは思わないですけど。

木村 でも1つ、第1段階としては、かなりいいですよね。

古賀 通過点として。かつ、それだけの売り上げを上げているってことは、セカアカ生もよく載せてもらってますが、「 SAVVY 」とか雑誌にも取り上げられたりとか、まあまあ有名なお店になっていたりするんじゃないかな・・・と思って。なんか、そういうことをセカアカのみんなも、やればいいのにな、っていうことを思いながら授業していたりもするんですけど。
1人で、月に、5~10万とか家賃で払うのっていうのは、結構大変ですけど。1万円だとしたら、飲み会とか2回くらい行ったら飛んじゃうじゃないですか? ちょっと遊びに行って、1日遊んだらなくなる金額。それで自分も関わっているお店が出来るとかって、相当おもしろい生活、毎日になるんじゃないかなあ。

木村 いいですよね。だってそれだったら、変な話、「 オールユアーズ 」の商品も置いてほしいし、ってなってくるじゃないですか。

古賀 セカアカの生徒だと、他の先生たちも「 じゃあ、うちの商品も・・・ 」ってなりそうな特権もありますよね。そういうことをやったりしたらおもしろいなと思っています。

木村 それ、おもしろいよなあ。確かに。

古賀 今「 私、会社員してるの大変で相当嫌だなぁ 」とか「 嫌なバイトで、私は毎日毎日すごく疲れている 」とか、思っている人がいたら。そういう現状からも抜け出せるだろうにな・・・って思うんですよね。

木村 そうですね。働く場所に適性を感じていなかったり、居心地悪いなとか、辛いなとか、感じていた時に、今の時代にそこで頑張る必要はあまりないですよね。

古賀 まったくそう思いますけどね。どうしてみんなそこで「 ずっと・・・悩んでいて 」みたいなことを、延々と、いつまでも言ってて、なんで繰り返しているのかなって。

木村 どうしても、そこで達成したいなにかがあるというのなら話は別だと思うんですけど。

古賀 そうですね。そこで修行しないとどうしても無理なんだ、って世界もあると思うんですけど。でもやりようっていくらでもあるな、と。伝統芸能的な世界だったら別ですけど。なにかやり方はあるんじゃないかなと思って、そこを突破するとおもしろいですよね。しかし、それを一緒に出来る仲間って、普通は、見つけづらいと思うんですけど。大学卒業して社会に出てしまったらさらに難しい。でも、セカアカはわりとそういうことをおもしろがる、やりたいと思う人達で、あふれているから。
次の、3期生は、そういうことを考えながら通学する人がいてもおもしろいんじゃないかなあと。

木村 おもしろいです。だからもうちょっとみんなで悪ノリして、もう少しなにか変わったことやってもいいですよね。

古賀 それこそバンドみたいな感じっていうか。音楽ではないんだけど、なんかお店をやるとか。

「 なんか店 」の喜び !  
 
木村 そうですよね。京都のお店を見てると、始めたときは、本当ノリや勢いで始めたみたいなそんな感じがあるとこが多いのが、すごくいいなと感じます。

古賀 いや、勢いって大事なんですよね。僕も「 世界文庫 」という本屋を始めるって時は相当考えましたけど、最後は勢いでしたもんね。だって色々考えた上でやるんだけど、本当に失敗したらどうしようっていうのも、もちろん頭の片隅で考えつつも、でも GOしちゃうわけですしね。

木村 そういう人が成功すると。今度、そういう後に続く人に優しいというか、気持ちいい環境を作ることができる。

古賀 そうですよね。だからセカアカの先生たちってみんな優しいですね。かつての自分、というか別にそっち( 生徒側に )にいてもいいぐらいって、よくおっしゃいますもんね。

木村 僕もそのひとりです。一歩外に出ただけなので。

古賀 もし自分が、今なにもやってない状態に戻ったとして、「 セカアカでこういうことやるのにな 」みたいなことって、ありますか。

木村 こういう環境だったら、僕もたぶん、何人かでお店をやっていると思いますね。ネットショップも含めて。

古賀 やっぱりそうですよね。だって結局バンドをやりたいじゃないですか。

木村 そうです。徒党を組みたいんですよね。

古賀 みんなでわいわい、「 めっちゃおもろいねえ 」みたいなことを。

木村 悪だくみしたいんですよね。

古賀 ああしてこうしてこうなった、やったぜ ! みたいなことがやりたいのだから。かつ、やっぱり、リスクは少ない方がいいと思うので。

木村 そうですね。それに最初からそんなにいくら銀行から借りられる・・・というわけでもないし。

古賀 違いますよね。そういう意味でもやっぱり京都はやりやすい。

木村 京都良いよなあ。俺、古賀さんもそうだけど、お付き合いある人が、京都の北側にしかいなくて。笑。

古賀 京都、ノースエリア。笑。でも、「 世界文庫 」のエリア、ここ数年で、すごく注目されてるんですよね。

「 なんか店 」の喜び !  
 
木村 京都って、「 なんか店 」な感じしますね。

古賀 いや、「 なんか店 」なんですよ。結局。我々は、「 なんか店 」の喜びを、知ってしまっていますよね。

木村 僕は「 なんか店 」で、なにをやっているかなあ・・・八百屋とかやりたいんですよね。やっぱりバイヤーという職種にめちゃくちゃ憧れがあるんですよ、いまだに。以前、やっていたんですけど、ただ、バイヤーという職種の中で、最も大変なのはたぶん生鮮食品だと思うんですよ。消費期限があるし、しかも早い。で、鮮度が良くないと買ってくれない。なので、八百屋をやってみたいんだよなあ。これ、ずっと夢なんですよね。

古賀 僕はやっぱり、今、もし20代だったら、ライブもできるカフェみたいな「 なんか店 」をやりますね。

木村 磔磔みたいな?

古賀 いや、そんな大きくない。もっと、20~30人くらいの。そう、小さくやりますね。とにかく。それが上手くいったら、もうひとつ作るかもしれないけれど。

木村 いいなあ、この、「 なんか店 」っていうフレーズ。

古賀 もうこれ、この記事の見出しですよ。笑
インターネット的な起業みたいなのって、坪数にとらわれないみたいなことありますよね。インターネット上に拡張するから、地面に拡張しなくてもいい。もしかしたら、実店舗もいらないんですもんね。無店舗が可能になったってことはあるなあ。

木村 そうですよね。タバコ屋の角地みたいな小さなところでも商売成り立ちそうですもんね。今、もはや。インターネット上に拡張するから、地面はそんなに必要ない。物理的に、必要最小限はあるかもしれないですけどね。

古賀 「 オールユアーズ 」も、昨年、しっかりした場所( 店舗 )を東京でもたれたじゃないですか。でも、やっぱりよかったですよね。直接来てくれるっていうのは大きいですよね。場所がないと、自分から行かないと結局出会えないというか。やっぱりリアルな場所っていうのも、結局、大事なんだよなあ。

木村 最近僕も、かなり大きい話を会社の中で言うんですけど。GAFA ってあるじゃないですか。Google、Amazon、Facebook、Apple。世界を席巻する企業。国より大きくなってしまった会社というか。

古賀 みんなが知ってるワールドカンパニー。

木村 これ、僕はいつも言うんですけど、Google 信者はいないけれど Apple 信者はいるんですよ。Amazon 信者はいないけど、Apple 信者はいる。で、Facebook 信者はいないけど、Apple 信者はいる。これはやっぱりハードウェアを持っているかどうか。

古賀 プロダクト?

木村 そう。やっぱり手に持っているとか、肌に触っているっていうのは結構重要なんだろうなと思っていて。これって空間にも言えることだと思うんですよ。だから、Apple Store は、めちゃくちゃ重要なんですよね。彼らとしては。それで、この GAFA の中で、ハードウェアを提供している会社は Apple しかいないんですよ。Google もね、最近、Google pixel とかハードを出し始めましたけど。

古賀 でもやっぱりそっちに向かおうとしていますよね。Google が、車とかもやろうとしているのはそうかもしれないし。だって、Amazon だって店やろうとしているでしょう。というか、やっている。

木村 そう、小売店を買収しまくっているし、今。たぶん、違うベクトルで僕らが言っているようなことを思っていますよね。
Apple はハードウェア出身の会社だったから、Apple だけが、巨大なコミュニティビジネスなんですよ。他のやつはプラットフォームでしょう。だから Facebook の中にコミュニティはあるけど、Facebook コミュニティはない。その中に小分けの自分たちのコミュニティを作る機能だから。

古賀 Apple の iTunesって、いや、あれはプラットフォームにはならなかったのか。

木村 いや、でもプラットフォームなんですよ。なんですけど、あれも iPod があるから出来たわけですよね。で、絶対的に、プラットフォームを作りたいのはあったと思いますけど、あれは「 iPod を売りたい 」から始まったはずなんですよ。彼らの場合は。だんだんでも収益性が逆転してきて、「 プラットフォームの方が売れるじゃん 」ってなったと思うんですけど。でも絶対初期は、iPod を何台売るかって方に・・・。

古賀 iPod があっての iPhoneでしたもんね、順番は。・・・ところで、なんでこういう話になったんでしたっけ?( 脱線しがちな対談です。笑 )

木村 20代の頃、フリーだったらなにをしたいかみたいな。それで「 なんか店 」を。

古賀 そうそう。Apple Store は、Apple にとっても、めちゃくちゃ重要である、って話でしたね。リアルな場の重要さ。それで、店って分かりやすく言っていますけど、場ってことですよね。
「 店 = 人が来れる場。集まれる場 」やっぱりそこで、場と言っててもさ、なにかで収益をあげないと家賃が払えないから。店って言った方が分かりやすいから。だから、「 なんか店 」をやってほしいな。
セカアカって、2つの授業コースがあるんですけど、土曜日と日曜日で。でも、どちらにも、「 場づくり 」っていうのは入れているんですよね。そこだけは外せないなあと思って。結局、場をつくってほしい。みんなに。
イヴェントでもいい、アトリエでもいい、「 なんか店 」でもいい、そこに、校長の私も、ワクワクしながら遊びに行きたいんですよね。

( ここで、この対談もそろそろ終盤、締めましょうか、という話になり・・・ )

木村 場づくりのおもしろさの話ができましたね。でも、もはやここ( 「 世界文庫 」)は店でもないんですよね?

古賀 3年位前からずっと言ってる、「 概念としての本屋 」ですね。笑。 開いてなくても、存在してれば励まされる人がいるからいいんじゃないか、というやつ。まあでも、たまに本屋としても開いてますよ。
いや、でも、僕がやりたかったことは、今ここには、この対談中にも実際は、周りにもセカアカ生とか、知人とか何人かこの対談を聴いてたりするんですよね。こういう、今夜みたいなさ、「 なぜかおもしろい人たちがなんとなく集まってきている 」「 そして、なんか始まりそうな空気がある 」場づくりだなって。すごく思っているんですよ。
だから、もしかしたらセカアカ3期生になる人は、今度は、あなたがここの場にいる夜があるかもしれないよね。そしたらさ、また新しいなにかが始まって・・・

 ・・・こうしてまだまだ話はつきず、次はこんなことしてみようかと、未来にみんなワクワクした顔で話を聴きながら、夜はふけていくのでした。


※第 3 期生の、受講お申し込み受付けは、終了しました。

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photo : ユキヤナギ商會( セカアカ第2期生 ) 文字起こし協力 : ハクジツム( セカアカ第2期生 )