京都の古本屋・本屋・書店・学校、世界文庫。店主、古賀鈴鳴。

誰も踏みこめない場所。

きょうも新しい1日。

NYから一時帰国しているという友達。
あさ、mail が届いていて、「 古賀さんの文章読んでたら、会いたくなったから、きょう会ってくれるなら( 東京から )京都行きます 」と。


一時帰国していることも初耳だし、だいたい、NYに行くことも、急に決めてたし。
いつも、とうとつで、台風みたいなひとだなあ・・・と、思いながら。
まあ、でも、ひさしぶりに会えるのうれしいので、京都でお花見でもしよう、という話に。

台風は、新幹線で会いに来てくれました。

鴨川で寝っ転がって、星を見たり。
京都の地元のひとしか、なかなか行かないようなところを案内しながら、桜を見ながら、いろんな話をする。

京都・東京・NY とワールドワイドに、話ができるのが、とてもうれしい。
しっかり、「 日本という国のこれから 」をみつめて、冷静に思考できていて、行動できているひと。おもしろい。
国際人として、数年後、活躍する姿、目に浮かぶようです。

タクシーお見送りしてから。ビールを買って、また、ひとり、散歩しながら、夜桜見物。

今年は、何回、お花見できるかな。
たくさんできたら、いいな。



感受性の塊のような、アーティスト質のひとは。

受けとりすぎたり、受けとめすぎたり、敏感すぎたりして、生きること自体に、支障が出やすい。
だからか。
こころの中、誰も踏みこめない場所がある。

なんらかの理由があり。もしくは理由はなくても、
自分が、その聖域に、入らないとならない時は。

理解を超えた理解 を感じれるよう、目を閉じて。耳をすます。
雑音はいらない。
そのひとの、ほんとの音だけをつかみたい。

無心に。覚悟する。

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「 Sunny Day Service コンサート 」

きょうも新しい1日。

Twitter のタイムライン。
サニーデイ・サービスの、きのうの、渋谷公会堂のライヴがすごく良かった、という話題で盛り上がっている。
行けなかったので、読んで、行ったつもりになってみる。

サニーデイ・サービスは、自分にとって、最もたいせつな、青春のバンドのひとつ。



最近は、少し、ご無沙汰しているけれど。
以前、サニーデイの曽我部恵一さんに、よくご依頼いただいて、CDジャケットや、ポスターや、本のデザイン等のしごとをしていた。
他にも、イヴェントをしたり、対談したり、審査員をしたり、トークショーをしたり。
友達になったので、世田谷や下北沢で、しょっちゅう、事務所や、レコード屋で話したり、珈琲を飲みに行ったりしていた。
曽我部さんのライヴも、何度も、観に行ったり。
沖縄に、2人で、離島旅したりしたのも、いい思い出。

会話の中心は、ほぼ、音楽の話か、映画や芸術の話か、くだらない冗談か。
その中にきらりと光る印象的な言葉があって、いまだに、ずっと覚えている。
曽我部さんの言葉が、自分の中に、いくつかある。
詩のように降ってくる。

会わなくても、いつも気になっているひと。



時計の針を、もう少し、戻して。

それより以前。
当時、お付き合いしていた恋人は、音楽がすごくすきなひとで。
いろんないいバンドや音楽を知ってて、いろいろなことを教えてくれた。
そんな彼女の言う、世界で一番すきなバンドは、「 サニーデイ・サービス 」なんだった。

でも、そのバンドは、2000年に、一度、解散していて。( 後に、2008年に再結成する )
もう、観れないのか、ライヴ観たいね、なんて、ことあるごとに話していた。

恋人の部屋では、サニーデイのアルバムも、よく流れていた。

「 じゃあ、そんなあなたの一番すきなバンドの、一番すきなアルバムは何なんですか? 」
などと聞いて、困らせたりするのがすきだった。

さんざん悩んで、「 うーん。全部すきだけど、やっぱり、Sunny Day Service かな・・・」
などと言っていた。
牛のジャケットが印象的な、4枚目の、バンド名を掲げた、セルフタイトルアルバム。「 Sunny Day Service 」。

自分は、くるり っていうバンドの、CDジャケットのデザインのしごとを、何作か続けて制作した後で、当時、CDジャケットのデザインの世界で、少しずつですが、デザイン誌やいろんなメディアにも取り上げられたりして、世間にも、知られるようになってきていた時期だった。
「 サニーデイ 」のジャケットのデザインもやってみたかったなぁ・・・などと、よく話していた。
彼女が一番すきなアルバム「 Sunny Day Service 」も。あれは、ほんとうは、自分がデザインしたかったのに・・・などと、大人げない、無茶苦茶なことも言っていた。
古賀さんのデザインだったら、きっと、もっといいんだろうなぁ、って、やさしく言ってくれるようなひとだった。

いろんなことがあって、その恋人とは、離れることになった。



また、時計の針を、少し、進めて。

2008年に、『 RENDEZVOUS BOX ランデヴー・ボックス 』という、曽我部さんの、いろんな名義でのバンドとソロ活動を、2枚のアルバムと、1枚のDVD、1枚のドーナツ盤とで、コンパイルした、豪奢な仕様の、BOX セットが出ることになった。
その、すべてのアートディレクションとデザインを、古賀に、というお話を、曽我部さんから、いただいた。

その中に入っているCDアルバムの1枚は。
曽我部さんが、ひとりで、サニーデイのいままでのアルバムを、同じ曲順に、再演した内容を、アルバムにするという人気のシリーズのひとつで。
あの、牛のジャケット、「 Sunny Day Service 」のアルバムを、セルフカバーしたアルバム。
「 Sunny Day Service コンサート 」なんだった。

あのアルバムの、双子のような、アルバムが出るのだ。

そして、それを、自分が、デザインできることになったのだった。

そのお話をいただいた時。
しずかに、ゆっくり目を閉じて。
息がとまりそうだった。



いつも、真摯に、しごとをしていると、自分で、思っているけれど。
古賀はおおげさだなあ、と思われるかもしれないけど。
音楽のしごとは。
自分が、思春期に聴いてた音楽に影響されすぎているせいもあって。( 音楽が友達だと思っていたので )
いつもノイローゼになりそうなくらい考えて。
考えて。
ほんとに、命懸けでやってたりする。
気持ちは。

たいせつな音楽は。
聴いてくれる、そのひとたちの、生活や、思い出や、一生の、大事な、テーマソングや、BGMになったりするからだ。



また、春が来て、サニーデイが聴きたくなる。
一年中聴いているのだけど。春はとくに。

予想もしないようなことが、ときどき起こる。
人生は、おもしろいな、って思う。

( 画像は、『 RENDEZVOUS BOX 』の外箱のデザインと、CDとは別のデザインにした限定アナログ盤の『 Sunny Day Service コンサート 』のデザイン。風景の写真も古賀が撮りました )

RENDEZVOUS
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そして、つづく・・・

学生の時から、プロで絵のしごとを始めていたので。
世界文庫の、古賀鈴鳴も21周年。

まわりに、そういうひとはいなかったので自分なりのやり方で、“ 闘う ”しかなかった。


同世代の、知人のミュージシャンたちの最近のインタヴューなど読むと、よく理解できる。
続けること、求められ続けることの壮絶さ。

http://www.cinra.net/interview/201503-clammbon

「 haco. 」× 「 世界文庫 」 第2弾 ! special !!

雑誌「 haco. 」の新たなブランド「 ロジーズ 」とのコラボ企画、第2弾です。

おいしい 、special だらけの、わくわくな 2日間の開催です !!!

【くいしんぼうの2日間】

世界文庫主宰の古賀鈴鳴と、クラムボンの原田郁子さんとのスペシャルトークショーや、
「 ロジーズ 」のお洋服の販売はもとより、今季のテーマ「 食料雑貨店 」にちなんだ、人気お菓子店の出張販売など。
イヴェントにお越しいただいた方には、
「 haco. 」からの無料プレゼントも ! ※数量限定、なくなり次第終了!

◎food 出店 :
LONG TRACK FOODS( 鎌倉 )、
Thumb and cakes( 東京 )、
菓子店千茜( 京都 )
… and more !

◎営業時間
4月4日(土) 13:30~19:30
4月5日(日) 12:30~19:30
の2日間、「 世界文庫 」で、
「くいしんぼうの2日間 」・・・開催です!

◎クラムボン・原田郁子さん × 世界文庫・古賀鈴鳴のトークショーのお申込みは、
先着でなく、抽選ですので、ゆっくりお申し込みくださいね。
3/29・日曜夜0時まで受付けだそうです。
当選のお知らせは、3/30 にご当選の方まで mail で通知。

トークショー自体の時間は、4月4日(土)11時から12時半まで。
おひとりさま1,000円で、定員制。

★トークショーの受け付けフォームと、さらなる詳細は ↓

http://www.felissimo.co.jp/haco/v34/cfm/products_list001.cfm?WK=35586&utm_content=bufferbba9c&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

◎トークショー以外の時間は、
ふつうに、世界文庫の本も、各店舗のお菓子も、ロジーズのお洋服も、ご購入いただけます !

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2015年、4月のスケジュールを更新 !

世界のみなさま、こんにちは。

世界文庫です。

4月のオープン日の、スケジュールを更新致しました。

サイト右上の「 今月の営業日 」の項目からお確かめになって下さいね。

世界中のいろいろな場所からのお越しを、
こころより、お待ちしておりますね。

クラムボンのアルバム「 triology 」 !

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」で、4/4(土)に行われる、原田郁子さん × 古賀鈴鳴のトークショー( ご予約受付け、3/29の夜までだそうです )の予習のため・・・というのもありますが。

ふつうに、いつも、買っているので、クラムボンの5年ぶりのフルアルバム「 triology 」を買いに、発売日にCDショップへ。


これは、一聴して、クラムボン史上、いままでで最高傑作じゃないのかな、って思いました。
アルバムとして、あれが好き、とか、これが好きとか、は、置いといて。
ポップミュージックとしての純度・輝きが。自分は、そう感じました。

トークショーの時に、そんなことも、細かくお聞きしてみようかな、と考えています。



きょうは、なんか、ほかにも、CDをいっぱい、しかも、全部新譜を。
いまの、“ あたらしいうた ”ばっかり、聴きたい気分だったので、大人買いしてきました。
気になっていたのを。
Homecomings、tricot、白波多カミン、安藤明子、くるりのDVD・・・なんか図らずも京都ゆかりのミュージシャンのばかりが多かったです。
全部で15枚。

4月は、引き蘢って、ご依頼いただいているしごとと、自分の制作物に集中しようと思っていて、そのお供になる音を。

あと、音楽を創ってるひとも、音楽のしごとに関わってるひとも、多くのひとが、口を揃えたように、「 CD売れない時代なんで・・・ 」と弱々しく、苦々しく、言いますが、それなら、まず、あなたが、空いてる時間に、死ぬほどバイトでもして、自分のお金で、CDいっぱい買ってから言え よ、と、私は思ったりもしていたりします。

身銭をちゃんときって、いっぱい聴いて、素敵な音楽をクリエイトしてください ! 盛り上げてください ! と。
そんな、反動もあって、いま創っているひとたちの、CDいっぱい買いたい ! って、いつも思ってしまいます。

次回作も、ちゃんと創ってくれるように、応援したい !



それはさておきまして。
上に書きましたように、書店の「 世界文庫 」は、4月、思いっきり休みがちになりますが、そんなわけでご了承ください。
もし、行けたら、何処かに、ふらりと、少し、旅でもできたらいいな。

毎度、好き勝手やっていて、すみません。。。

 

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『異分野融合、実践と思想のあいだ。』

【 古賀鈴鳴 お仕事情報 】

装釘・ブックデザインを手がけさせていただきました。

『異分野融合、実践と思想のあいだ。』
「 京都大学学際融合教育研究推進センター 」の活動紹介の本です。




書店流通しない、非売品。
全国の研究機関・研究者・大学の方たちに主に、配られます。
「 もらってうれしい本をつくる 」をコンセプトテーマに、造本・装釘を考えました。

背の部分は、以前からやってみたかった、綴糸が見える仕様。
フォントも、オリジナルで作成。
字間・行間のヴァリエーションを、何10種類も作り、検証しました。
シンプルでミニマルなデザインほど、粗も出やすいので、古賀の場合は、ひたすら、検証に検証を重ねます。

内容が、こんにち的な、おもしろいテーマですので、最初から、「 こむずかしそう・・・ 」とは、絶対に思われたくなく、POP且つ、軽くなりすぎない、設計にしました。



なにより、京都大学に通いながら、先生や編集の方たちと、さまざまなお話をしたことが楽しく、ためになりました。

どのような分野でも、つきつめて考えている者であれば、かならず、共通の問題や、ポイントがあり、お話ができます。

まるで違う分野でも、使う単語は違っても、根幹は同じですので、話がすぐに理解できるのです。

例えば、自分なら、現代の日本の、または京都の、または地域の、デザインの諸事情・諸問題( 全体論ではなく、自分とっての視点での問題 )提起ができ、それが、さまざまな事象とリンクしてきます。

本屋さんの、出版の、問題でもいいのです。どのような分野とも、リンクさせることが可能です。つきつめて、研究し、考えていれば・・・ですが。

『 異分野融合 』、素敵なワード。テーマです。

また、別プロジェクトでも、先生たちと、「 知 」や「 学問 」のお話、お聞きしてみたいですし、してみたいなと思っているのです。

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原田郁子(クラムボン) × 古賀鈴鳴 !

「 haco. 」× 「 世界文庫 」のイヴェント続報です !

◎トークショー :  原田郁子( クラムボン ) × 古賀鈴鳴 ( 世界文庫 )
※要予約制となります。

◎food 出店 :  LONG TRACK FOODS、Thumb and cakes、千茜 …  and more
が決定 !
お申し込み方法等の、詳細は、後日!

◎4/4(土) & 4/5 (日) の「 くいしんぼうの2日間 」。



原田郁子さんと、世界文庫の古賀鈴鳴の出会いは、クラムボンデビューの頃だから、20年前 !
そういえば、郁子さんが、MCのラジオ番組にゲストで出たりしたこともありました。

当日は、クラムボンの 20年を、生き証人(笑)の古賀が掘りさげてみたり、
できれば・・・と、思っています。



今回、「 haco. 」の新たなブランド、「 ロジーズ 」のお洋服の販売はもとより、
今季のテーマ「 グロッサリーズ・食料雑貨店 」にちなんだ、
お菓子の販売も、素敵なお店が参加してくださることになりました。

「 LONG TRACK FOODS 」さんは、鎌倉にある、スタイリストの岡尾美代子さん、馬詰佳香さん、糸山香奈さんの共同経営のお店です。

他のお店も、また、少しずつご紹介していきます。

いまから、楽しみなことばかりな春なのです。

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詩 をひろう。

きょうも新しい1日。

せんじつは。
京都の、お店の店主・アーティスト、などの中心メンバーから構成されている、漂着物ひろいものチーム6人で、車で、琵琶湖へ。
レイク・コーミング。

湖岸に流れ着いている、いろんなものをひろって、美を発見する。
山に行って探したりもする。
そんなことを、ときどき、集まってやっている。

作品の一部にしたり、ディスプレイ・インテリアにしたり、いろんなものに、変化する。

兎に角、好きな集い。

すごく、素敵な、遊び。



センスもよく、ストイックなひとたちが集まっているのがいい。
遊ぶのなら、本気で遊びたい。
時間ももったいないしね・・・って感じでよい。

天気もよく、陽射しも、車中の音楽も、風の感じも素晴らしかった。

集中して、なにかないかな、と目をこらして、見ていると、感覚も研ぎ澄まされてくる。

だから、結構、へとへとになる。

疲れたら、みんなが探しているのを横目で見ながら、ぼけっと、みずうみや、波や、ゆうぐれや、樹を眺める。

何も考えない。
ぷかぷかと、随分、洗いざらしに表れ、漂流し、漂泊して、漂白された、白いきれいな球が、湖面、波紋の上に。

そういうものをひろって、じっと眺める。

そこで考える。

なにを考える。

「 あなたはどこから来て、どこへ行くのですか? 」

はい。

それは・・・。

詩 のような感じなのかもしれない。

自分にとっては。



しぜんって、いいな、って、当然のことを、実感・体感するのも、いいんですね。



「 物 」だけじゃなく、いろんなものを。
いつも、ひろって、帰っている気がします。


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「 ふぉりくろーる。3日間だけのフェア」

【 お知らせ 】

無事終了致しました、「 世界の絵本市 」ですが。
ロシア絵本「 ふぉりくろーる。」さん閉店のニュースを聞きまして。
急遽、「 ふぉりくろーる。3日間だけのフェア」というのを、
3/19(木)、
3/21(土)、
3/22(日)、
のオープン日に、開催致します !

「 世界の絵本市 」の会期中、お越しになれなかった方も。
今後、「 ふぉりくろーる。」さんの、ロシア絵本にふれられる機会も、
少なくなると思われますので。

3日間だけですが、気になる方は、足をお運びくださいね。

「 世界の絵本市 vol.3 」有り難うございました !

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」日曜日、オープンしてました。
「 世界の絵本市 vol.3 」最終日でした。

大盛況で、たくさんの方に、ご来店いただけました。
途中、混みすぎてしまい、お店に入れないで、少し、外でお待ちいただいたりしたりも。
せっかくお越しいただいたのに、すみませんでした。。。

そして、本当に、有り難いことです。

来てくださった方の、twitter のコメントとかを読ませていただくと、なんだか、感動してしまいます。

「 世界の絵本市 vol.3 」、有り難うございました !

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2015年3月後半のスケジュール更新 !

世界のみなさま、こんばんは。

世界文庫です。

3月後半のオープン日の、スケジュールを更新致しました。

サイト右上の「 今月の営業日 」の項目からお確かめになって下さいね。

ようやくあったかくなってきました。京都。

世界中のいろいろな場所からのお越しを、
こころより、お待ちしておりますね。

3/15(日)「 世界の絵本市 vol.3 」最終日 !

世界のみなさま、こんばんは。
世界文庫です。

あすのオープンは、3/15(日)13:00 – 16:30 。

「 世界の絵本市 vol.3 」最終日です !

こころよりお待ちしてますね。

あすもひきつづき、ねこにまけないようにがんばりましょう !

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本は起きているのか。寝ているのか。

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」は、木曜日オープンしてました。

たくさんの方に、ご来店いただけました。
有り難いことです。



初めて来ていただいた、お客さまとの会話。

「 店主さんなんですか? なんかすごいですね。かっこいい 」
「 あ、ありがとうございます 」
「 古本屋さんっぽくないというか 」
「 そうですか・・・完全に、古本屋なんですけどね。笑 」
「 さっきから、他の方とのお話聞いていたら、ここにある本は全部読んでるんですか? 」
「 はい。読んでいます。本が、好きなので。ずっと、いつも読んでいます 」

他のお客さまたちも、本を選びながら、そんな会話を聞くともなく聞いてらっしゃる、空間。



本が好きな方たちに、来ていただけたら、勿論、うれしいですし。

読書ってそんなに興味がないけど、なにかおもしろい本があるのなら、読んでみたいな・・・っていう若い世代の方にも、もっと来ていただけるようになったらいいな、と、いつも、考えています。

それが古本屋さんのイメージだとするなら・・・ほんとにぼけっと、ただ、座って、夕刊でも読んでいられればいいんですけれどね。
それでは、キッズたちは、来てくれないので。

いろんな素敵な本屋さんがあるけれど。
「 世界文庫 」も、きっと、もっと、いろんなことを考えてやれるんじゃないかな、って。
そう思っています。



夜中、「 世界文庫 」で、しずかに作業していて、たくさんの本たちに囲まれていると、深い森の中にいるみたいに、しんとした気持ちになります。

なかなかいいんです。

本は捲られるまでは、眠っているのか。起きているのか・・・しようもないことを考えてみたり。

元々、本というものは木だったので、木も好きです。

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「 世界の絵本市 vol.3 」 のこり 2days !

世界のみなさま、こんにちは。
世界文庫です。

「 世界の絵本市 vol.3 」 ものこり、あす、あさって、

3/14(土)13:30 – 17:00
3/15(日)13:00 – 16:30

のみ、となりました。

そして、なんと。

せんじつ、閉店を発表されました、
ふぉりくろーる。さんから、
再度の追加ロシア絵本が、
世界文庫に、たくさん到着しました !

最後までよろしくお願い致します !

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美しいものは 永遠の喜び。

きょうも新しい1日。

今年も、3月になりましたね。

私は、3月は、いろんなことを考えてしまいます。




いや。べつに、3月だけじゃなく、何月でも、本当は、この4年間でも。

1日たりとて、思い出さなかったり、考えなかった日はないのですが。

3月11日。

4年前ですね。



東京も、自分のいた場所も。大きく、揺れました。

原発。放射能のこと。日本で生きていくということ。



すっかり、ごくごくかぎられたひととしか、そういった話も、しなくなりました。

それでは、いけない、と思いますし、同時に、とても、不思議に思います。

風化っていうのでしょうか。

・・・風化か。



自分の目の前には、まだ生々しく、きのうのことみたいに。

もっと言えば、さっきのことみたいに、それがあります。

けれど、景色は、ただ沈黙しています。



いつも、きょうも新しい1日。

って、始める。



また、ゆっくりと、ゆっくりと。

思っていること。

書けたらいいな、と思います。



この間、とても、こころに響いた詩。

“ 美しいものは 永遠の喜びとなる ”



あらゆる瞬間に。

人生に、詩があって、ほんとによかったなと思いますし、それが、詩そのものだと。

するなら。



美しいものは 永遠の喜び。

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「 ふぉりくろーる。 」さんのこと。

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」は、土・日・月曜日オープンしてました。

全国から、本好き、絵本好きな、みなさまが、たくさんご来店くださりました。
有り難いことです。




土曜日の昼間に。「 世界の絵本市 」に、毎回、参加してくれている、岩手にあるロシア絵本の専門店、ふぉりくろーる。さんから mail。

「 実は、この5月いっぱいをもちまして、お店を閉じることを決めさせていただきました。唐突なことで申し訳ありません 」と。



ふぉりくろーる。の村上さんとは、「 世界の絵本市 」で、それこそ、何百通と、mail のやりとりをしてきただろう。

本屋さんの中では、きっと一番多いだろうな。

自分は、あんまり、誰にもお店の方針のことを相談したり、ほぼしないのですが。村上さんには、イヴェント、こうしようと思ってて、どう思いますか? ・・・なんて、書いたりしたことも、ときどき、あった気がします。

村上さんは、なんかこう・・・。

最初から、熱いものを感じていて、ちょっとお調子ものなとこもありそうだけれど、真っ直ぐで。東北らしさのあるすごいピュアなひとだなあと思った。やさしいし。

twitter でも、「 世界文庫で、ふぉりくろーる。さんのこんなロシア絵本買いました ! 」なんて、投稿があると。
必ず、リプライして、ひとりひとりに話かけていた。

お客さまたちとのやりとりを、ほんとに楽しんでされてるんだなあと、いつも、見ていると、うれしくなった。



迷っていて、じゃなくって。
“ 決めました ”って書いてあったから、兎や角言うのはよそうと思った。

自分には、想像できないようなことも、いろいろあられるのだろうと思うから。

Blog の、閉店のごあいさつをさっき読んでいて、初めて知ったのだけど、村上さんとこは、奥さんと、お子さんが 5人もいるんだ。

偉いな。お父ちゃん、頑張ってるな。



ふぉりくろーる。さんのロシア絵本に関するアーカイブが凄まじくて、ほんと、書籍化するとか、した方がよいと思う。

どこか、出版社さんどうですか?

「 世界文庫 」でも、ロシア絵本、すごく売れていますから、絶対、採算はとれます。



発表されたのがきょうで、私がお聞きしたのが、一昨日で。

うまくは、まだ、自分も、整理できないのですが。

村上さん家の、新しい、よい旅立ちになるとよいなと願っております。

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「 なんでもない日、万歳 ! 」

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」は、水曜日オープンしてました。

遠方からも、たくさんのお客さまが、ご来店くださりました。

鹿児島、宮崎、福岡、熊本、と、九州から来てくださったお客さまが、何故か、多い日でした。



お店に、ちょっと、ひさしぶりに来てくれた京都のアーティストの友人。
花屋さんで、お花を買ってきてくれて、「 はい 」と手渡してくれました。

お花 といっても、写真のようなもの。

「 ん。これは、食べるやつ??? 」と聞くと。
飾れるし、食べれるみたい。古賀さんっぽいやつを選んできた、と。

合いそうな花器がないので、ティーポットに飾らせていただいてパチリ。



私っぽいかどうかは、さておきですね。

自分は、「 なんでもない日、万歳 ! 」ってことばが、すごく好きなんですね。

特にお祝いとか、御礼でもなく。
なんでもない、ふつうの日だけど、花屋できれいだったから、選んで買ってきた・・・っていう、そのひとの、やさしさが、なんだか、とってもうれしかったんですね。

春の、きれいな、グリーン。

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さっき観た映画。

きょうも新しい1日。

「 世界文庫 」は、日曜日オープンしてました。

京都シティは、朝から、ざんざ降りでしたので、ゆっくりペースかなと思っていましたが。
大雨にもかかわらず、オープン前から、お店の前には、たくさんのお客さまが、傘をさして、待っていてくださりました。

急いで、オープンです。



それでも、閉店ちかくには、落ち着いて、いろんなお話などもでき、ゆったりと時間を過ごせました。

旅立っていった本たちのことや、お客さまたちとお話したことなど、考えつつ。

閉店後に、お茶で一服します。



さっき観た映画を反芻するような、余韻にひたるような。時間。

たとえるなら、「 世界文庫 」っていう、映画を観たあと・・・みたいな感じなのです。



それもまた、楽しい時なのです。

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速報! 「 くいしんぼうな 2日間 」開催決定 !

速報!

4/4(土)、4/5(日)。

雑誌「 haco. 」さんと、世界文庫で、コラボイヴェント再び!

今回は、新ブランド「ロジーズ」の春のテーマ「グロッサリー(食料雑貨店)」に、ちなんだ、
くいしんぼうな企画です!

詳細は、随時お知しらせいたします。
お楽しみに !

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夢中を見ている。

きょうも新しい1日。

ほんじつは、「 世界文庫 」古賀は、出張でした。
イラストレーションの学校が神戸にあって、イラストレーター志望の方たちに、講義をしに。


年に、平均して、3〜4回くらいとかですが、もう、かれこれ、10年くらい通っています。



きょうは、海の近くまで歩いて、外で、クロッキーの授業でした。
( 課題を出すのが好きじゃないので、なるべく宿題を出さなくてすむような授業にしています )

クロッキーといっても、なるべく、通常の“ クロッキー概念 ”からはずれた、変な方向に描いてくれるように、そもそも、いろんな設定を考えたり、いろんな技を使ったり、します。
自分が、あみだした、いろんな手法の中のいくつかをレクチャーしたりします。

そうすると、新鮮なのか、時間いっぱい、だれることなく、黙々と、みんな画面に向かって、真剣に、夢中になって描いてくれます。
そういう姿を見ている時が、楽しいです。

夢中を見ていると。自分も、ああ、こうしちゃいられない、早く帰って、絵を描きたい・・・とか思ったりしてきて。笑。
そういう感じがいいんですね。

上手いとか、へたとか・・・そういうのは超えたところで、真剣に、没入し、黙々と描いている姿が。
ほんとに美しいな、って思います。

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